〈あなたは、この結末を「誤訳」する〉というキャッチコピーは見事! 最後の最後まで目が離せないとはまさにこのこと。たくさんの本が燃える冒頭シーン、世界から集められた個性豊かな9人の翻訳家、地下シェルターでの隔離翻訳生活。そして開始わずか10分後、場面は刑務所。ある人が画面に映らない誰かを問いただしている…。そこからはもう、騙されまくってください(笑)最後はスッキリ納得。文学に限らずだけれど、創作物自体が持つストーリーに敬意を払うことを忘れてはいけないですよね。監督・脚本のレジス・ロワンサル前作「タイピスト!」も大好きな作品なので、観直したくなりました。