エイドリアン・ヤングお抱えのシンガーによる初ソロ作。当然ながらエイドリアンの全面制作で、アリ・シャヒードやラファエル・サディークも演奏で参加した楽曲は美麗なオーケストラを配したリニア・ラブス印のレトロ仕様だが、際立つのはマーヴィン・ゲイやビラルを想起させる甘美なファルセットとドリーミーなハーモニーだ。TR-808を使ったネオ・ソウル、エステルを迎えたジャジーかつサイケデリックなスロウも快演。