10曲を選ぶのに困る程、このような状況下で今年も沢山の新しい音楽が生まれた事は、とても幸せな事でした。
願わくば、2021年は今年生まれた音楽達がフェスやライブ会場、クラブでオーディエンスの心も身体も大音量で揺らしてくれますように。
※順不同です。
Burial, Four Tet & Thom Yorke “Her Revolution”
Travis Scott “The Plan”
New Order “Be A Rebel”
Jamie xx “Idontknow”
Romy “Lifetime”
Suzi Wu “Eat Them Apples”
Låpsley “Through Water”
Phoebe Bridgers “Garden Song”
Dirty Projectors “Inner World”
Kelly Lee Owens “On”
望月 貴(情報システム1部)が選ぶ10曲(もちメタル)
AC/DC “Shot In The Dark”
在宅ワークと車の中で爆音激リピート中。ちょいちょい、レコーディングスタジオでの写真がリークされていた頃から大分ハードル上がってたのに、この曲が公開された途端、期待通りの内容過ぎてテンションMAX。個人的にはシレっとPhil Ruddが戻っていることに衝撃と嬉しさを感じた。やっぱこの人のシンプル&ヘビーなドラムじゃないとね。とうことでどこからどう切り取っても誰もが認めるAC/DCなこの曲をセレクト! ※ちょっとAxl Roseヘルプ時のライブも観たかった。。
Kamelot “Under Grey Skies”
Tommy Karevikが加入して大分経って、ようやく映像作品。前任者のカリスマ性とスキルを考えるとかなりのハードルだったろうけど、コアなファンからの支持も得られた珍しいケース。寧ろバンドとしてはレベルアップしてることがはっきりと分かる本ライブ。メモリアル的な内容でこれまで共演してきたゲストが一同に会しており、その中でも普段のライブではやらないこの曲をピックアップ。歌詞も覚えるくらい聴き込んで個人的には思い入れの強い、壮大なバラード。Charlotte Wessels(Delain)とTommyの相性のバッチリ。2020年一番観たライブDVD。
薦められてなんとなく聴いてみたらぶっ飛んでしまったスイスのバンド。数あるDream Theater直系バンドの中でも個人的にはピカイチじゃないかと思う。スペーシーな音作りでアイデンティティもしっかり感じられ、今後要チェック!! そのインパクト大のアルバム1曲目のインストトラックをセレクト。自分の中のベストドラマーTOP10には常に入るThomas LangとDream TheaterのJordan Rudessが参加していて、どっちもちゃっかり個性出しまくりフレーズをぶち込んでくるところが微笑ましい。でもこのアルバムコンセプトアルバムなので基本的には最初から最後まで一気に聴いて欲しい! 2020年一番の収穫。
なぜか映像はなく、オーディオのみの販売。さすが王者。潔し!! アルバム全体を通して非常に生々しく、その中でも特にBruce DickinsonとNicko McBrainのパフォーマンスは過去最強と言っても良いレベル。年齢を考えるともはや超人。。その中から“Sign Of The Cross”をセレクト。オリジナルのBlaze Bayleyの声も漢臭くて好きだけど、『Rock In Rio』やこのアルバムのBruceバージョンは一段レベルが上がる気がする。ドラマティック!!
15年ぶりのソロでMike Portnoyとのコンビ復活! さらにベースがDave LaRueなのでG3参加時のメンバーということにテンション上がったところ、ここ最近のDream Theaterでは抑えめだったメロディアスな旋律の嵐でちょっとノスタルジックな気持ちにもなる素晴らしいアルバム。その中で個人的にヘビネスとメロディー、テクニックの全てが絶妙なバランスに感じられるこの曲をセレクト。John Petrucciの頭の中はどうなってるのか見てみたい。
ノーチェックだったのに聴いてみたらぶっ飛んだパターンのフランス産バンド。荘厳でヘビーなOPの“Labyrinth”から流れ込む分厚い音壁の“Asterion”がダントツでお気に入り。グロウルとクリアボイスのバランスも非常に効果的で楽曲の壮大さを表すのに役立っている。少しPeripheryを彷彿とさせる気も。しかしこれがファーストアルバムだと??
プログレメタルやスラッシュメタル、ブラックメタルをヘビロテで聴いていた暑苦しい季節に突如として爽やかなメロティーが流れ込んできたこともあり、癒されポイント加算でランクイン! 今どき珍しい北欧らしい〈ド〉メロディックメタルで、特にこの曲のリフとギターサウンドがツボ。Jari Tiuraがボーカルなので確かにちょっとMSGっぽさも感じられる。
まさかの『S&M2』!! 前作との違いの中で個人的にインパクト大なのがベースがRobert Trujilloに変わったこと。その意味でベースの重要度が高いこの曲をピックアップ。オープニング部のオーケストレーションもかなり攻めていて鳥肌もの。何度も聴いたこの曲でもまた新鮮な気持ちで聴くことができる。でも実は前作ではやっていた“Until It Sleeps”が今回は無かったのが心残り。
大変だった2020年も終わろうかという時期に突然配信されたこの曲! Adrian SmithとRichie Kotzen?? 仲良いのは知ってたけど、どゆこと??と思った人たちは多いと思われる。で、聴いてみたら、曲調はちょっとKotzen強めからのSmithギター炸裂しまくりで想像を遥かに上回るトラック! なんだこれもっと他の曲も聴きたい! ちなみにRichieはIron Maiden聴くのかしら? イメージに無いけど。。
Mammoth WVH “Distance”
2020年は、何が何でもこの曲は入れなくてはならない。ニュースを受けてちょっと仕事に支障が出そうなくらい落ち込んだけど、この美しい曲を聴いて少し癒された。WolfgangがベーシストとしてVan Halenに入った時はMichael Anthonyファンの立場からあまり歓迎できなかったけど、この曲を聴いて、一気にイメージが変わった。親が偉大過ぎるとやっぱり大変だろうけど、この恵まれた才能は絶対生かしてほしい! RIP EVH.
田中亮太(Mikiki編集部)が選ぶ10曲
1. BTS “Life Goes On”
2. Alle “Når livet er en leg”
3. Sébastien Léger “Ashes In The Wind”
4. Wild Pink “The Shining But Tropical”
5. Dream Wife “Temporary”
6. The Magic Gang “Make Time For Change”
7. Róisín Murphy “Murphy’s Law”
8. Nation Of Language “On Division St”
9. Fontaines D.C. “Televised Mind”
10. Best Coast “For The First Time”
ここ数年でもっとも心穏やかに、健やかな気持ちで音楽に接することができた一年だったかもしれません。良くも悪くもこじらせ気味だった現場主義的なスタンスを手離さざるをえなくなり、その結果なのか〈ポップ〉というものへの反発が薄まったような感触を得ています。やっぱりBTSの存在は大きくて、特に“Life Goes On”は自分を自由にしてくれたというか……。〈みんながいいと思う曲に自分も感動したっていいんだな〉と思わせてくれたんですよね。
ここに選んだ10曲も、あまり考えず、どう見えるのかも気にせずに、素直に選ぶことができました。なんだかんだインディーが多いのは自分の性なんでしょう。ちなみにSpotifyの〈あなたのトップアーティスト〉はオアシス。そんな自分も嫌いにはなれません。天野くんには「いま、何年代ですか」と冷たく突っ込まれましたが……。