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澤田友広(情報システム2部)が選ぶ10曲

2020年はコロナの影響もあり、仕事環境が大きく変わりました。
これまでは通勤時間中に音楽を聴くことが多かったのですが、在宅勤務が増えたので、仕事中に音楽を聴く(流している)ことが増えました。
そのせいか、ちょっと趣味嗜好が変わってきたかもしれません。

個人的なフェイバリットソング、ということで、10曲選んでみました。
順番は、、どれが1位とかはよくわかんないです。適当。

Holy Fuck feat. Angus Andrew “Deleters”

Holy Fuckというバンド名は、よく〈!!!に似てる〉バンドとして名前は知ってたんですが。
聴いたことは無くて、ふとこのアルバムの情報を見て聴いたらハマりました。
このリズム感、グルーヴ感がすごくクセになります。
最近のアルバムの方がメロディーもポップで好きかな。
そして……タワーのサイトで、カスタマーボイス書いている方を見たら、私が好きなアーティストのコメントばかり書いてて気になりました。

この2曲は、何きっかけだったのか覚えていませんw。
何かのプレイリストを垂れ流していて、気になった曲だったかな……
じわじわテンションを上げてくれる、という意味でこういうエレクトロミュージック的なものは仕事に集中するのに良い気がします。

民族楽器的な音が沢山使われていて、他にはない音を作り出している感じがします。
これも集中できる感じかなあ。よく聴きました。

昔サンプル盤を貰ったことがあって、その時は全然ぴんと来なかったんですけどね……
今年久しぶりにこの曲を聴いてみたらすごく良くて、アルバム通して良く聴きました。
音は少し暗い雰囲気があるけど、メロディはそんなことがなくて、神聖な感じがして好きです。

このバンドも昔試聴したときはぴんと来なかったなあ……
電子音の使い方とか、疾走するバンド感とかが好みです。

これまでのアルバムの中で、最新作が一番好きかも。
そんなアルバムの1曲目で、しっかり掴まれまして、気付けば最後の曲まで聴くことに。

どう作っているかとか難しいことは僕にはよくわからないですが。
どこか懐かしい雰囲気の音と、キャッチーなメロディが好きです。

Surfaces “Sunday Best”

息子と近所のコーヒー屋に行ったら、かかっている曲にあわせて急に息子が踊り出したんですよ。
で、なんて曲かな?とGoogle先生に聞いたらこれでした。
TikTokで有名になった曲らしいですね。
息子の踊りが無かったら知りもしなかっただろうなぁ……

Taylor McFerrin “Love And Distance”

2019年の曲らしいんですが、私的には今年凄く聴いたので。
トム・ミッシュとかを思い出します。オシャレ感のベタさは少な目で、個人的にはそういう点も好き。

 

石川 澪(商品企画部)が選ぶ10曲

1. BAEKHYUN “Love Again”
2. BAEKHYUN “Bungee”

BAEKHYUN“Love Again”“Bungee”は、韓国のソロアーティストとしては約19年ぶりとなるミリオンセラーを記録した2作目『Candy』から。表現豊かな歌声と楽曲のカラーがピタリとフィットして、とにかく聞き心地がいい。コンサートで生演奏で聴きたい!

KAI“Nothing On Me”は、待望のソロデビュー作から。パフォーマーらしいダンサブルな楽曲だが、EXOではなかなか聴くことができない鼻にかかったハニーボイスにもぜひ注目してほしい。アルバム収録曲をダイジェストで、パフォーマンスとともに紹介する「FILM : KAI」(https://youtu.be/VjjKbrFJoxY)は必ず観るべき!

4. EXO-SC (SEHUN Solo) “On Me”

EXO-SCから“On Me”を選んだのは、私がオ・セフン(SEHUNのフルネーム)に甘いから。推しなので。

CHENの約1年ぶりのソロ曲となった“Hello”。グループではハイトーンから低音まで自由自在のボーカル王だが、歌唱力の高さだけでなく、何よりも今回は歌詞に注目したい。初めてこの曲を聴いたとき、彼の今の思いそのままを歌ったのだなとすぐにわかったし、その思いはファンにもちゃんと伝わっただろう。

6. SuperM “Infinity”
7. SuperM “Together At Home”

SuperM“Infinity”“Together At Home”は、1stフルアルバムから。動画の“One (Monster & Infinity)”は、“Monster”と“Infinity”の2曲が合わさった曲だが、個人的には“Infinity”のドラマティックな冒頭とアグレッシブなところが好き。あと、BAEKHYUNとTENのハモリが最強。残念ながら初の東京ドームコンサートは中止となってしまったが、2月の北米ツアーは本当に行っておいてよかった(泣)

ビリー・アイリッシュらしい、けだるい雰囲気ともの悲しいトーンがなんとも言えない。一言で表現すると、ディープ。〈007〉の主題歌は毎回注目されるが、今人気のビリー・アイリッシュが抜擢と期待値も高かったことだろう。映画の一ファンとしても〈007〉の世界観にうまくつなぐことができたのではと思う。来年に公開が延期された映画も待ち遠しい。

Dark Tranquillity”The Dark Unbroken”は、12月に発売されたばかりのニューアルバムから。ダートラらしい、モダンで〈空が暗い冬の北欧〉感漂うメロディが、グサグサくる。そして、ミカエル・スタンネのクリーンボイスが、イケメン。

やはり最後は激しく締めくくりたい! 何も考えずに、ひたすら頭を振って、動いて、飛べばスッキリ!

※順不同

最後に、K-POPもメタルも、コンサート、ライブがない世界ってこんなに辛いものなのだと実感した1年だった。

 

ヨシダカナ(商品企画部)が選ぶ10曲

Crush feat. LEE HI “Tip Toe”
Cosmic Boy feat. sunwoojunga & youra “Winter”
Junggigo feat. Jay Park “EOY”

まずはK-POPから3曲を選んでみました。K-POPといってもここ数年はアイドル・ソングをほとんど聴かなくなり、特にコロナ禍に見舞われた2020年は家で過ごすことが多かったため、他のジャンルでも言えることですが、ビートの効いたアップテンポの楽曲より、アコースティックなサウンドや耳馴染みの良いヴォーカルがフィーチャーされた楽曲をより好んで聴いた一年でした。 

そんななか、韓国を代表するヴォーカリストとなったCrushが兵役入隊を前に女性アーティストとコラボレートしたEP『with HER』は、デュエット相手のラインナップからR&B〜ボサノヴァといった音楽性の散らばせ具合まで抜群にフィットした一枚で、どの曲も甲乙つけがたいですが、歌声が一番好きなイ・ハイをフィーチャーした“Tip Toe”をここではセレクト。イ・ハイが12月に発表した“For You (feat. Crush)”も間違いない仕上がりでした。

韓国の人気クリエイター集団WYBH(ウジュピペン)の一員であるCosmic BoyがリリースしたEP『Can I Heat?』は、昨年発売した『Can I Love?』から電子音とアコースティック・サウンドを交換したような作品ながら独特なレイドバックするグルーヴ感は健在で、BLACKPINKのヴォイス・トレーナーとも知られる圧倒的な歌唱力の持ち主、ソヌ・ジョンアをフィーチャーした“Winter”は特にお気に入りのナンバーです。

韓国のシンガーソングライター、チョンギゴを初めて認識したのは2014年に大ヒットしたソユ(元SISTAR)とのデュエット曲“Some”でのこと。当時デュエットの女王と呼ばれたソユの特徴的なハスキー・ヴォイスにチョンギゴの温かみのある歌声がベスト・マッチで相性の良さを表明したこの曲は、当時の音源チャートを席巻。そんな彼が2020年の春にリリースした“EOY”は、シティポップの影響をふんだんに取り入れた楽曲で、彼の甘いファルセットが適材適所といったようにぴたりとハマり、昨今は韓国でもよく耳にするシティポップ風ナンバーの理想型として仕上がっています。やや唐突気味にJay Parkによるラップが入るところになんとも言えない〈K-POPらしいご愛嬌〉を感じるところも面白いです。

Fiona Apple “Shameika”
Phoebe Bridgers “Graceland Too”
HAIM “I Know Alone”

続いては女性アーティスト3組をピックアップ。なんと言ってもかつてのロック少女達にとって揺るぎないカリスマであるフィオナ・アップルの新作(『Fetch The Bolt Cutter』)が2020年という年に発表されたのは、それだけで大きな感動でした。ピッチフォークが勢い余って(?)10点満点評価を出してしまった時にはちょっと笑ってしまいましたが。それも納得してしまう傑作でしたし、比類なき存在感を知らしめてくれました。いじめられっ子時代だったフィオナを励ましてくれた同級生の名前を付けた“Shameika”はビリー・アイリッシュに傾倒する若い世代の子達にも刺さるナンバーではないかと思います。

フィービー・ブリッジャーズのアルバム『Punisher』もフィオナ同様、アルバムまるごと愛すべき名作です。ボーイジーニアスのジュリアン・ベイカー、ルーシー・ダカスと歌った“Graceland Too”は3声のコーラスが至高の美しさで、テイラー・スウィフトによるインディー・フォークへの接近に繋がっているというストーリー性も素晴らしい一曲。

三姉妹ユニットのハイムが、コロナ禍の隔離生活における憂鬱な気持ちを隠すことなく、それでいて重さのない楽曲に消化した“I Know Alone”は、正に2020年に鳴るべくして鳴った曲。リモートで振付指導を受けたというMVのダンスもなんともユニークで、在宅勤務の合間、ラジオ体操代わりに一緒に踊ってみたりしました。

Fontaines D.C. “A Hero’s Death”
The Killers “My Own Soul’s Warning”
The Strokes “Bad Decisions”
Doves “Prisoners”

2020年、個人的に一番嬉しかったのはロックの勢いが復活したことです。Sports Team、Yungblud、Sea Girls、Creeper、Declan McKenna、New Hope Club、IDLESなど新世代のアーティストたちの作品が続々と全英アルバムチャートのTOP10にチャートインしていったのは痛快でしたし、Fontaines D.C.の“A Hero’s Death”のMVに「ゲーム・オブ・スローンズ」のリトル・フィンガー(エイダン・ギレン)が出演したことは象徴的な出来事でした。もちろんThe 1975の活躍がシーンを牽引していることは言うまでもありません。UK発信で世界へ広がる新たな潮流を感じるのもここ10年ほど無かったことで、いちロック好きとしてワクワクしています。

また、〈これぞザ・キラーズ〉というべきニューウェーヴ由来のシンセポップ“My Own Soul’s Warning”を届けたThe Killersや、実に7年ぶりの新作『The New Abnormal』で一切無駄のないシャープなバンド・サウンドを響かせたThe Strokesの復調ぶりも有難く、最後に挙げるDovesの(こちらに至っては11年ぶりの新作であるにもかかわらず)、若干マンネリ感がありながらも偏差値の高いサウンドは、2020年という特異な状況下の年に聞くとネット・ミームでいうところの〈実家のような安心感〉があり、自分自身の音楽リスナー的アイデンティティーを取り戻していく作品だったと思いました。