アルバムの最初と最後をカリユステ編曲の合唱と弦楽の作品1“リトルモア・トラクトゥス”、ピアノも加わる⑭“天にいますわれらの父よ”を置き、合唱の9“都上がりの歌”⑬“来たれ創造主なる聖霊よ”、切り裂くような緊張に満ちた弦楽合奏の7曲からなる2-8“グレーター・アンティフォナ”、ソプラノがドラマチックに歌う⑩“アガトン師”、仏教的で厳かな打楽器が印象深い⑪“ジーズ・ワーズ(These Words...)”、これらをひたすら変化し続ける世界の混沌から一度立ち止まって安寧への向かう一縷の希望を、静謐なサウンドで心に訴える。⑭が静かで安らぎのこもった名品で是非耳にして頂きたい。