ベルリン放送響がフランス音楽を骨太の輝かしい演奏を繰り広げている。フランクも良いがお聴き頂きたいのはショーソン。ドイツのオーケストラによるこの作品の録音は貴重で、重心の低い素朴な音色のオーケストラの音を活かしながら爽快に奏でている。優秀な管楽器奏者が揃うこのオーケストラ、細かなパッセージを受け渡す管のアンサンブルが素晴らしい。フルートを吹くのは首席奏者のシャーフだろうか、あたたかい音色は必聴。指揮のジャン=リュック・タンゴーは1969年生まれのフランスの指揮者。マニュエル・ロザンタールのアシスタントを務め、NAXOSレーベルでの多くのフランス音楽録音が大変好評だった。