タワーレコードのアイドル専門レーベル、T-Palette Recordsの所属アーティストが一堂に会する〈T-Palette感謝祭〉。3回目を迎える今年は、大阪と東京の2都市での開催となった。ここでは、10月の大阪公演に続き、12月13日に品川ステラボールにて行われた東京公演の模様をレポートする。

まずステージに現れたのは、プロインタビュアーの吉田豪氏&タワーレコード代表取締役社長・嶺脇育夫という、〈Tパレ祭〉ではお馴染みの進行役2人。今回、初の試みとして行われる〈Tパレ王座決定戦~アームレスリング対決~〉の話題では、「アプガしかいないんじゃないですかね(吉田)」、「バニビのレナちゃん。意外と鍛えてますから(嶺脇)」とそれぞれの優勝予想を披露していた。

今回の〈Tパレ感謝祭〉のトップを飾ったのは、今年から全員が高校生となった3人組のキャラメル☆リボン。冒頭から大きな身ぶり手ぶりを使った元気いっぱいのダンスとキラキラした歌声を披露し、“恋のmusic”“虹色”といった楽曲ではグッと大人っぽくなった一面ものぞかせる。最新シングル“ファーストシークレット”やラストの“七色の虹の向こうに”でも堂々としたパフォーマンスを披露。MCでは巧みなトークで会場のファンを巻き込み、次のシングルのリリースをおねだりしつつステージを去っていった。

続いて登場したのは、〈コップのフチ子〉とのコラボなど今年も話題が絶えなかったバニラビーンズ。来週12月18日(木)に恵比寿LIQUIDROOMでのワンマン・ライヴを控える2人は、可愛らしさと独特のエレガントな佇まいで会場を魅了する。“プリーズミー・ダーリン”の曲中では、レナによる「Tパレは好きですかー!?」という問いかけに、会場中のファンが大歓声で応える場面も。Winkの未発表曲である最新シングル“有頂天ガール”で締めくくられたパフォーマンスの後には、レナがアームレスリング大会の商品をしきりに気にし、リサの口からは来年のアルバム・リリース計画が語られ喝采を呼んでいた。

「よろしくお願いします!」という立花風香の挨拶でライヴをスタートさせたしず風&絆〜KIZUNA〜は、キレのある溌剌としたステージングで1曲目“ワンダーパレード”から一気に会場を湧かす。「大阪でのライヴから1か月半、またこうしてTパレの仲間と集まれて嬉しいです!」と語ったMCに続き、 “交-majiwari-”など激しいロック・チューンを立て続けに披露。ラストの“PINKのロケット☆彡”ではステージ袖にいた嶺脇社長をステージに引っ張り出し、組体操の要領で持ち上げてしまう場面も!

続いて行われたのは、日本アームレスリング連盟から審判を招き、アップアップガールズ(仮)の古川小夏がゴング・ガールを務めた〈Tパレ王座決定戦~アームレスリング対決~〉の予選。優勝賞品が叙々苑の商品券であることが告げられると、ステージ上の出場メンバーは大興奮! 各グループから2名ずつ参加するルールとなっており、事前の抽選によるトーナメント表の順番で試合開始。第1試合のキャラリボ・上野天音vs. ワンリルキス・藤村鼓乃美は、膠着と仕切り直しを経た末に藤村の勝利に終わる。さらに、アプガ・森咲樹がlyrical schoolのayakaに勝利、嶺脇社長から優勝候補に挙げられたバニビ・レナが絆〜KIZUNA〜・立花美空に敗退するなど、真剣勝負ならではの予想を覆す展開の連続に見入るメンバーとファンたち。そして最大の波乱は、優勝候補筆頭に挙げられていたアプガ・佐保明梨がNegiccoのNao☆に敗れた一戦! ざわめきが残るなか試合後のコメントを求められた佐保は、涙ぐみながら「絶対に来年の感謝祭で雪辱します」と宣言していた。