エイリアンが、かの『アタック・オブ・ザ・キラートマト』にも負けない、まんまビーチボール(にちょっと手を加えただけ)という低予算SF映画。しかし『2001年宇宙の旅』のような爆弾の暴走に対して、宇宙船の乗組員が爆弾と「現象学」による対話(!)で食い止めるという映画でもある。SF映画版『ゴドーを待ちながら』! 出演を兼ねる脚本ダン・オバノンは『エイリアン』で大成功を収めるがその原点がここにある。何より監督ジョン・カーペンターの商業映画デビュー作! 辿り着くか分からない惑星を目指して宇宙船の破片をボードに見立ててサーフィンするラストのかっこよさに涙しようではないか!