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パット・メセニー、グラスパーら集結! 野外フェス〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉の出演アクトを観て聴いてチェック

ついに日本に上陸する〈Blue Note JAZZ FESTIVAL〉参加アーティストをMikikしよう:第1回

パット・メセニー、グラスパーら集結! 野外フェス〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉の出演アクトを観て聴いてチェック

NYで2011年にスタートした一大イヴェント〈Blue Note JAZZ FESTIVAL〉が、1日限りの野外フェスに形を変えて日本に上陸! 9月27日(日)、神奈川・横浜赤レンガ野外特設ステージにて〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉が開催される。Mikikiでは、〈ジャズ〉というキーワードのもとジャンルを超えて集まる強力なメンツを、視聴/試聴コンテンツを交えながら紹介。第1回は、新たにアナウンスされたロバート・グラスパーを含む4組をピックアップ。目の前に大さん橋、その向こうにはベイブリッジを臨む最高のロケーションで、潮風を感じながら良質な音楽を全身で浴びられるこのフェス、しっかり予習したうえでぜひご参加を。

 

PAT METHENY with BLUE NOTE TOKYO ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA featuring SCOTT COLLEY & DANNY GOTTLIEB, JAZZ ORCHESTRA: Directed by ERIC MIYASHIRO

photo by Jimmy Katz

 

開催時には還暦を迎えている(!)ジャズ・ギタリストの代表格、パット・メセニーは間違いなく〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉の目玉。最近ではパット・メセニー・グループの名曲“Last Train Home”がTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」エジプト編のエンディング・テーマとしてオンエアされ、新たなファンを獲得している彼は、70年代から今日まで活動の手を休めず、ジャズ/フュージョンを更新し続けるレジェンドのなかのレジェンドだ。

今回はブルーノート東京が誇るオールスター・プレイヤーとの共演ライヴが予定されており、さらに名手スコット・コリー(ベース)と初期PMGからの盟友であるダニー・ゴットリーブ(ドラムス)という凄腕2人をフィーチャー。近年は映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のサントラを担当したことも話題のアントニオ・サンチェスクリス・ポッターら気鋭のプレイヤーとパット・メセニー・ユニティ・バンド/グループで活動し、オーケストリオン(メセニー考案の自動演奏装置)を用いて新たなサウンドスケープを描き出すなど、進化と挑戦をやめない大御所が、日本初開催となる〈Blue Note JAZZ FESTIVAL〉でどのようなパフォーマンスを繰り広げるのか。どんなに期待してもしすぎるということはないだろう。

 

ROBERT GLASPER TRIO

 

つい先日ジャパン・ツアーを終えたばかりのロバート・グラスパーが、早くも日本再上陸。ここ数年は足繁く日本を訪れている彼だが、今回は〈最強ライヴ・バンド〉の評を欲しいままにしてきた2009年以降のエクスペリメント名義ではなく、ヴィセンテ・アーチャー(ベース)とダミオン・リード(ドラム)のトリオ編成による出演というのが大きなポイント。この2人は本日発売となったニュー・アルバム『Covered』でも演奏を共にしているが、遡ればグラスパーのデビュー・アルバム『Mood』(2004)から〈エクスペリメント以前〉の数作で一緒にレコーディングしてきた盟友である。そんな手の内を知り尽くした三人による即興演奏は、グラミーを受賞し広く注目される契機となった『Black Radio』(2012)以降のコンテンポラリーな文脈からグラスパーと出会った向きにも新鮮に映るはずだ。

既にヒップホップのイディオムが導入されていた『Mood』から通底するグラスパーの音楽観は、『Black Radio』二部作を経て、ますます先鋭化の一途を辿っているのではないか。閉鎖的なジャズ・シーンに中指を突き立てるブルーノートの風雲児だけに、アコースティック回帰作である『Covered』も衝撃的な一枚となった。トレードマークの繊細かつ流麗なピアノがメロディを際立たせる一方で、キックの鳴り一つとっても刺激的であり、ビート・ミュージックとも錯覚しそうな今日的グルーヴに驚かされてしまう。観点を変えれば幾通りにも楽しめそうな懐の深い内容となっているだけに、この新作の世界観がステージ上でどのように表現されるのか気になるとこ
ろ。これまでと違うグラスパーの雄姿を楽しみに待とう。

 

SNARKY PUPPY

 

スナーキー・パピーが野外フェスに登場するなんて、大事件だと言っていいのではないか。結成は2004年で、レイラ・ハサウェイをフィーチャーした“Something”で2014年にグラミーの栄冠に輝き、今年4月にはインパルスよりメジャー・デビュー作『Sylva』を発表するなど、勢いを加速させるブルックリン発の大所帯ユニット。中心人物のマイケル・リーグを筆頭に、敏腕プレイヤー達が所狭しとステージを埋め尽くす――視覚的な面だけでも圧倒的な大所帯ゆえのスケールは、もちろんステージングにも反映されている。

彼らが標榜するのは、ジャズ+ファンク+ダンス+フュージョンを融合させた〈Jafunkadansion〉というスタイル。スペーシーなキーボード、華やかなブラス、腰の据わったリズムと、生演奏のオーガニックな質感にこだわったダイナミックなグルーヴは、賑やかなエンターテインメント性も備えつつ、高貴な美意識も感じさせる。鮮やかでダンサブルな演奏には、テクノ/ハウスを通過した今日的なセンスも宿っており、ジャズ・ファンは言うに及ばず、ジャム/インスト・バンドやロック系リスナーの耳も振り向かせるに違いない。そんな折り紙つきのライヴ・パフォーマンスを、スタンディングで堪能できる抜群のロケーションにも感謝しよう。旬を迎えた当代屈指のジャズ・コレクティヴが、横浜の地でファンク・ミュージックを更新する。

 

HIATUS KAIYOTE

 

オーストラリアはメルボルン発のフューチャー・ソウル・カルテットで、今回が初来日となるハイエイタス・カイヨーテも注目したいアクト。ジャイルズ・ピーターソンをはじめファレルプリンスエリカ・バドゥらを虜にし、グラミー賞にノミネートされた経験も持つ彼らが奏でるのは、ジャズはもちろんラテン音楽やヒップホップ、エレクトロまで飲みこんだグル―ヴィーなソウル・ミュージック。

そしてこのバンドの大きな魅力は、フロント・ウーマンであるナイ・パーム嬢の歌声。テイラー・マクファーリンのアルバム『Early Riser』の収録曲“The Antidote”にフィーチャリング・ヴォーカルとして参加するなど、ジャズ・シーンからも熱い視線が注がれているそのしなやかなでオーガニックな歌声は、解放感溢れる野外フェスにピッタリのはず。5月にリリースされた最新アルバム『Choose Your Weapon』で独特の音世界を進化させ、さらに評価を上げたこともあり、ハイエイタス・カイヨーテのステージは観逃し厳禁と言えそうだ。

 


〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉開催概要
開催日:9月27日(日)
時間:開場 12:00 開演 13:00 終演予定 20:30
出演:PAT METHENY with BLUE NOTE TOKYO ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA featuring SCOTT COLLEY & DANNY GOTTLIEB, JAZZ ORCHESTRA: Directed by ERIC MIYASHIRO、ROBERT GLASPER TRIO、SNARKY PUPPY、HIATUS KAIYOTE, and more.
会場:神奈川・横浜赤レンガ野外特設ステージ
チケット代:
・S指定席 23,000円(税込)/特典:各種優先サービス(専用トイレ、優先ドリンクレーン、記念グッズ)
・A指定席 15,800円(税込)
・スタンディング 9,800円(税込)
※ご入場の際、別途1ドリンク代500円をいただきます。

チケット先行販売:
・ブルーノート東京会員〈JAM SESSION〉/~6月12日(金)
https://reserve.bluenote.co.jp/reserve/schedule/exec/2136

・クリエイティブマン 3A会員/~6月12日(金)15:00
http://www.cmp-members.com/

・クリエイティブマン モバイル会員/~6月12日(金)15:00
http://c-man.tv/

チケット一般販売:7月11日(土)スタート
問い合わせ:クリエイティブマン(03-3499-6669)

 

タワーアカデミー
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