オネスト・ジョンズ監修の傑作コンピ『Shangaan Electro』で実質的にほぼ全曲を手掛け、昨年のテッセラとのコラボEPも好評だったシャンガーン・エレクトロの立役者が、単独名義では初のフル・アルバムをワープからリリース! 南アフリカの伝統的なフォークにポコポコした高速ビートを交えていく正統派(?)のスタイルも確認できますが、ニーヨ風の薄口ヴォーカルを乗せたり、声ネタを早回ししたり、執拗にチョップしてみたり、急にテンポ・チェンジしてみたり……小技を効かせて多様な進化を見せているのです。これはもう辺境の珍品ではなく、アフロ・フューチャリスティックなニュータイプの電気音楽として楽しむのが正解。レゲエを下地にした“Nyamsoro”もイイ味出してます。