2007年末の急逝から3枚目、UGKとしての『UGK 4 Life』(2009年)も含めれば4枚目を数えるピンプCの死後アルバム。今回はなぜかナズ主宰のマス・アピール発で、総監督を未亡人が務めている。ただ、ミント・コンディション使いの“3 Way Freak”、エイサップ・ロッキーのアルバムで披露されていた“Wavybone”などは曲として普通にOKでも、生前の身内ではなくミスター・リージューシーJが仕切った全体のマイルドな感触は賛否を分けそうだ(バンBの関与が薄いのも謎)。その意味ではスリム・サグESGリル・キキの馳せ参じた“Trill”や“Slab Music”はやたらカッコ良し。往時を知るコアなファンは2パックの死後作と同様のテンションで楽しむべき一枚かも。豪華なブックレットは読み応えアリ!