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Seihoを誘ったLAの実験フェチ本舗、リーヴィングとは

 自身のCDはブレインフィーダーから出しているマシューデヴィッドが、2008年にLAで立ち上げたのがリーヴィング。そんなレーベルをSeihoが知ったのは、Day Tripperを始めて初作『MERCURY』を作っていた頃だそう。「当時はモダン・ラヴとリーヴィングのカセットに共通しているフェティッシュな質感が好きで。僕自身もそういうものがやりたい気持ちがあった」との言葉からもわかるように、パッケージ作の大半はLPやカセットテープなのが特徴だ。サウンド的にはLAビート系よりもエクスペリメンタルで、デンテルD/P/Iブロガン・ベントレーオッド・ノスダムらが作品をリリース。ストーンズ・スロウ流通という関係もあり、サムアイアムラスGジョンウェインノレッジといったビート職人たちがより尖った実験モードでの作品を出すケースも多い。ここ最近はホログラフのケースが目印な〈モダン・ニュー・エイジ〉シリーズのアンビエント・テープを連発する一方、カルロス・ニーニョ&フレンズのアルバムも送り出したばかり。今後も楽しみな実験場なのだ!  *狛犬

マシューデヴィッドの2014年作『In My World』収録曲“In My World”
カルロス・ニーニョ&フレンズのニュー・アルバム『Flutes, Echoes, It's All Happening!』収録曲“Flutes, Echoes, It's All Happening!”