今年結成11周年を迎えたTHE NOVEMBERSが、自主イヴェント〈首 Vol.11 - Deeper Than Abyss -〉を6月10日(金)に東京・渋谷WWWで、6月24日(金)に大阪・梅田AKASOで開催する。ゲストには、日本を代表するポスト・ロック・バンドのMONOと、〈日本のフリート・フォクシーズ〉との呼び声も高いROTH BART BARON(以下ロット)が登場。両者共に海外での評価も高く、デビューから15年以上に渡ってワールドワイドな活動を続けるMONOは言うに及ばず、ロットもカナダはモントリオールにあるマウロ・ペッツェント(ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラー)所有のスタジオ・Hotel2Tangoで、最新作『ATOM』(2015年)をレコーディング。アジア・ツアーも行うなど、日本に留まらない展開を見せている。
前回の5月に開催された〈首 Vol.10〉ではBorisとKlan Aileenを迎えて、イヴェントのサブタイトル〈Louder than bombs〉の通り、鼓膜を引き裂くような爆音でフロアを圧倒したTHE NOVEMBERSが、今回どのようなパフォーマンスを披露するのか期待が高まるなか、MikikiではTHE NOVEMBERSの小林祐介と、MONOのGOTO、ロットの三船雅也に集まってもらい、イヴェントに向けての意気込みなどを直撃。MONOの結成当時の貴重なエピソードや、三者三様の人生観、サウンドの共通項など、深みのある興味深い話が目白押しの鼎談となった。
取材協力:代官山UNICE
小林くんは昔の自分を見ているみたいに感じるな(GOTO)
――まずは、今回のラインナップが決定した経緯を教えてください。
小林祐介(THE NOVEMBERS)「MONOは以前からうちのメンバー全員がファンだったんです。それで僕以外のメンバーは、共通の知り合いであるファッション・ブランド〈LAD MUSICIAN〉の黒田(雄一)さんを通じて何度かご挨拶させていただいたことがあったんですね。僕自身は先日開催されたライヴ・イヴェント〈SYNCHRONICITY '16 - After Hours -〉で初めてGOTOさんとお会いしました。実はまだ一度も対バンもしたことがなかったし、ようやく知り合えたという感じで」
――そうだったんですか。ロットはどうですか?
小林「2、3年前くらいにマネージャーに(存在を)教えてもらって、それからライヴを観たりアルバムを聴いたりするようになって、今回ぜひとも共演したいと思って声をかけました。ロットは繊細さから壮大さまでを表現するスケール感、映像が浮かぶような楽曲や歌詞が素晴らしいですね」
――なるほど。三船さんはMONOとTHE NOVEMBERSの音楽性に関してはどう思っていますか?
三船雅也(ROTH BART BARON)「まず、僕たちはHotel2Tangoでレコーディングしているくらいなので、(日本人のポスト・ロック代表格である)MONOは避けては通れないところがありました。また、海外でツアーをしていると〈toeやMONOと共演するの? すごいじゃん!〉と言って喜んでくれる外国の友達やお客さんがとても多くて、先輩たちの作ってくれた土壌にずいぶん助けられている気がします。MONOの音楽はスケール感があって国籍を感じさせないところ、ここにある場所から飛び出そうという野心が感じられてすごく好きですね。ステレオタイプな、いやらしくとってつけたような〈日本人らしさ〉を纏わずに正々堂々としているところとか、とても尊敬しています。それに2バンドとも、日本人離れしたスケール感を持っていますよね。日本のバンドって、サウンドが強くてもスケール感に欠けているようなケースが多いんですけど、それが全然ない」
――GOTOさんは、普段日本のバンドは聴きますか?
GOTO(MONO)「ほとんど聴かないね、友達もあんまりいないし(笑)。聴くとしてもほんの数バンド……それもenvyやBoris、downyとか、海外で戦っているようなバンドが多いかな。でもTHE NOVEMBERSのことは、友達から〈いい子たちだよ〉って聞いていたし、この間の〈SYNCHRONICITY '16〉で共演してみて、確かに良かったんだよね」
小林「ありがとうございます」
GOTO「MONOは3月にスティーヴ・アルビニと一緒にレコーディングをしていて、それを今年の秋頃にリリースする予定なんだけど、そうなるとまた夏くらいからツアーが始まるので、2年ほど日本にいられなくなっちゃう。だから今回のイヴェントのオファーはすごくいいタイミングだったんだよね」
――ロットも昨年セカンド・アルバム『ATOM』をリリースして、最近はライヴの真っ最中ですか?
三船「はい。先日は岡山と福岡のフェスに出たりしていて。来月はまたアジア・ツアーに行く予定で、中国に台湾、それからなぜかモンゴルを回る予定です(笑)」
★ROTH BART BARON『ATOM』リリース時のインタヴュー記事はこちら
GOTO「モンゴル行くんだ! 最高だよモンゴルは(笑)」
――THE NOVEMBERSの近況はどうですか?
小林「僕らもちょうどレコーディングが佳境に入っていて、順調にいけば秋くらいにニュー・アルバムをリリースしたいと思っています。今度のアルバムは〈景気のいいサウンド〉になりそうですね。昨年、EP『Elegance』を作った時は、プロデューサーである土屋昌巳さんの存在があまりにも大きかったので、それと同じ路線の作品を作っても、きっと前作を超えられないだろうと思ったんです。やるからには〈自力でどこまでやれるか?〉というのを試してみたかったし、それで今回は〈景気のいいサウンド〉が鳴らせたらなという気持ちが強かった」
三船「土屋さんはどうでしたか?」
小林「どこまでも気品があって、最高におもしろい人だった! 昌巳さんはジャパンやデュラン・デュランとか、海外のミュージシャンともたくさんセッションしてきて、いろいろな経験をしてこられた人だから、おもしろい話と名言しか飛び出さないんです。僕が1つ質問すると100くらい返ってきて(笑)、しかもそのエピソードひとつひとつが興味深いものばかりなので、気付いたら何時間も話し込んだりしていました」
★THE NOVEMBERS『Elegance』リリース時の小林祐介×土屋昌巳による対談記事はこちら
もともと音楽は楽しいものなのに、本末転倒なことが起きている(三船)
――先ほど三船さんから、〈日本人離れしたスケール感がある〉という感想がありましたけど、まだ本格的な海外進出をしていないTHE NOVEMBERSとしては、MONOや ロットに訊きたいことがいろいろとあるのでは?
GOTO「小林くんとはまだちょっとしか会ったことないけど、昔の自分を見ているみたいに感じるな」
小林「本当ですか!?」
GOTO「うん。とても野心的だしさ(笑)。俺もMONOを始めたばかりの頃は、楽器や機材はどうやって運んだらいいのか、(バンドの)Tシャツはどうやって作るのか、機材車やツアー・マネージャーの手配はどうすれば――みたいな、知らないことが1億項目くらいあって(笑)。そもそも、どうやったら海外でCDを出して、世界中のギグでブッキングできるのかも知らなかったから。でも、日本にいるときはそのことについて誰一人まともに答えてくれなくて。それから海外に出て行って、向こうの連中から直接学ぶようになっていったんだよね。だから、僕が知っていることは何でも教えてあげたいと思ってる。もちろん、実際にやるのは自分たちだし、自分たちなりのやり方に消化していかなきゃダメだけど」
小林「はい、もちろん!」
GOTO「あとは自分で想像できることっていうのは、量子物理学的にも叶うようになっていると言うんだよね。だから小林くんもあまり難しく考えないほうがいいと思うよ」
――〈念ずれば通じる〉ですね。
GOTO「うん、絶対そう」
三船「どうしてMONOは、最初から日本と海外を分けずに音楽をやろうと思ったんですか?」
GOTO「だって人生短いじゃない? 14歳でギターを持って、初めて曲を書きはじめた時から〈1人でも多くの人に届けたい〉と思っていたからさ。それなら日本だけにこだわる必要なんてないし。人間は経験するために生きていて、そのおまけでハッピーになれればいい。何でも冒険したほうが、絶対に楽しいと思うんだよね。誰かがやっていることなんてやりたくもないし、誰もやっていないことをやりたい。そのほうが生きてるという実感も湧いてくるよね。もちろん、人生に正解も不正解もないから、結婚してローンを組んで家や車を買って……という選択肢だって当然あるし、それができる人は羨ましいとも思うけど。だけど、人生はそんなにいくつも選べないからさ(笑)」
――そこには覚悟もありましたか?
GOTO「うーん、覚悟とはまったく思わなかったかな。ただ好奇心が強くて、楽しいことがやりたいだけ。やる気が出て、朝にちゃんと起きるための理由があるほうがいいじゃない? やりたいことをやって、死んでいければそれでいい。でも、簡単に生きるっていうのが実は一番難しいのかもね。困っている人を助けるだとか、一番大切なものを愛するだとか。富や名声ではなく、〈どう生きるか?〉っていうことが大事」
三船「そうですよね。もともと音楽は楽しいもので、それに感謝する気持ちをお金で還元するという順番だったはずなのに、普通に生きているといつの間にかその順番が逆転していて。まずお金があって、そこから音楽が始まるケースも多いじゃないですか。そういう本末転倒なことが起きて、モヤモヤと悩み出すバンドはたくさんいると思うんですよね」
――でも現実的に、お金がない頃は辛くなかったですか?
GOTO「そりゃ辛いよ(笑)! 最初の1、2年は地獄のようにしんどかった。アメリカ・ツアー中、4人でモーテルのワンルームに泊まってさ、誰がベッドに寝られるかをジャンケンで決めるのね。まさか女性メンバー(Tamaki)を床で寝かせるわけにもいかないし、どういうわけか俺はいつも負けて、ネズミの死骸が転がっているような床の上で毎日寝るハメになるんだけど(笑)。当時は本当にお金がなかったから、4畳半くらいのスタジオで録った作品もある。でもそんな時も、若かったこともあって〈コレは絶対あとで笑えるな〉と思っていましたね。それにさ、車の中で寝泊まりすることも、いまみたいにきちんとしたホテルに泊まることも、どうせだったら死ぬ前にどっちも経験しておきたいと思うわけ」
――そういう状態で、メンバーと夢を共有できていたのもすごいことですよね。
小林「本当ですよね」
GOTO「俺は右脳だけで生きていて、足りない左脳の部分は全部メンバーが補ってくれている。メンバー全員で、やっと一人前の人間って感じ(笑)」
三船「ずっとツアーやレコーディングをしていて右脳ばっかり使っていると、日常生活が疎かになったりしますよね。ゴミ出しや部屋の片付けとか、そういう初歩的なことがおぼつかなくなる(笑)」
小林「わかる気がしますね(笑)。(THE NOVEMBERSで)モノを作る部分は僕が担っているから、僕が動かないと進まない状態になることがやっぱり多くなりますよね。人の集中力って、1日に使える分量が決まっているのかもしれない。メンバーがいることで、そのあたりの役割分担ができるのは助かっています」
――やっぱりバンドだと、リーダーは孤独を感じますか?
GOTO「それは感じますよ! 孤独すぎるでしょう。ただギターを弾いて暴れたかっただけなのに、気が付いたら松下幸之助や本田宗一郎の本を読んでいるからね」
一同:ハハハハハ(笑)
GOTO「岡本太郎やブッダ、マザーテレサについての本を読み漁ってたりさ」
小林「確かに、喜びにしても苦しみにしても、(他のメンバーと)共有できることとできないことがありますね。〈他人だから〉という次元の話じゃなくて、役割的にもう共有しようがないと。とはいえ、何かしらのきっかけで4人集まってやっている以上、何かいいことを与え合うために巡り会えたに違いないとも思うし、そういった気持ちでお互いに接することが、豊かな心を生むのかなと思います。一緒に演奏することでより幸せな気持ちになれたら、それだけで嬉しい。もちろんそんなことをあえてメンバーに言葉で伝えたりはしないですけどね(笑)」
――先ほどGOTOさんは、〈楽しいことをやりたいだけ〉とおっしゃっていました。きっと多くの人は、それができずに生きづらさを感じていると思うんですよ。
三船「生きづらさを感じている人って、最終的に自分で下さなければならない結論を人に委ねてしまっているんだと思うんですよね。バンドだけじゃなくて、仕事や学校、恋人についてもそう」
小林「きっかけは他人からやってきてもいいけど、理由や結論は自分で導き出さないとどうにもならないですしね」
――結果を自分で引き受けず、誰かのせいにしてしまうことになりますからね。
GOTO「そうだね。誰かに認めてもらえないと前に進めないなら、それは自立していないことだからね。例えば曲作りというのは正解なき旅ではあるけど、99人がノーと言っても、俺がいいと思えればそれでいい。そのためには自分のことを信じて、そして愛してあげること。自分のことを100パーセント信じてあげられるのは自分だけだからさ」
――また今回の3バンドは、〈作りたい人と一緒に音楽を作っている〉というのも共通項だと思いました。バンドのメンバーはもちろんとして、MONOはスティーヴ・アルビニと一緒に制作しているし、ロットはカナダへ渡って自分の好きなミュージシャンとアルバムを制作したり、THE NOVEMBERSは土屋さんと作品を作ったり、小林さんが浅井健一さんのバンドに参加したり、みたいな。
三船「アルビニはどんな感じですか?」
GOTO「本田宗一郎も言ってたけど、世界一になれば日本一になれるんだよね。それで世界最高のエンジニアを探してみたら、たまたまアルビニだったという感じかな。この間もMONOと(アルビニが率いるバンドの)シェラックで一緒にUSツアーを回ったりして、客観的に考えたらすごいことなんだけど、俺にとってアルビニは友達だね。お互いのことをリスペクトしているし」
――なるほど。
GOTO「そんなふうに、とにかくジャンルを越えて世界一の人と会いたいと思っていて。だからデヴィッド・ボウイと会えなかったのは痛恨のミスだった。こんなに早く死ぬとは思ってなかったからさ。とにかく自分が一緒にやってみたかったら、まずは連絡すればいいんだよ。可能性は無限でしょ(笑)」
――出会うべくして、そうなっているところもあるのかもしれないですね。運命というか。
GOTO「あと、僕らは一発録りしかしないから。それにコンピューターはダメで、テープを使いたいんですよ。両方できるエンジニアはアルビニしかいない」
三船「いつも一発録りなんですね」
GOTO「そうだね、いつもテイク1だね。昔の作品だとブラック・サバスだって演奏はすごく粗いしさ。なんかテクノロジーが進化してきて、ライヴが上手じゃないバンドも(音源だと)それなりに聴こえるような時代になってきてるじゃない? だから逆に、いちばん難しいことに挑戦しているとも言えるのかもね」
三船「なるほど。僕らもモントリオールでアルバムを作っていた時は、決してハイファイといえるような音ではないんだけど、エンジニアの(作ろうとしている)サウンドのツボが明確だから、英語を使わなくても考えていることが伝わりやすかったですね。あとは音に対する姿勢もそうだし、朝起きてからスタジオでレコーディングに入るまでの流れが、生活と密接なところも良かったな。そういう空気感が作品にも繋がっている気がします」
結成11周年の節目に、リスペクトの気持ちを見せていきたい(小林)
――さて、そんな3者が集まってのイヴェント〈首 Vol.11 - Deeper Than Abyss -〉がいよいよ開催されます。まず、この〈首〉という印象的なイヴェント・タイトルはどこから?
小林「これは僕が10代の頃から好きだったバンド、MEAT EATERSの“首”※という曲に由来しています。〈世界がクソなのは/自分自身がクソだから/うんざりするほど/当たり前のことさ〉という歌い出しに、当時すごく感銘を受けたんですよね。その歌詞から、〈どんな世の中であろうと、自分の想像一つで美しいものを見出せる〉といった逆説的なメッセージを僕は受け取ったんです」
――それは素敵なエピソードですね。
小林「BorisやKlan Aileenと一緒に開催した前回の〈Vol.10〉は〈Louder than bombs〉という副題で※、文字通り爆音のステージを繰り広げましたが、今回の〈Deeper Than Abyss〉は〈深淵よりも深く〉という意味で。これはMONOとロットが出演してくれると決まった時点で思いついた言葉なんです」
※ネーミングは、小林も影響を公言するスミスが87年に発表したコンピ『Louder Than Bombs』に由来
――まさにこのメンツに相応しいフレーズです。
小林「(東京公演の)開催地であるWWWはもともと映画館だった場所ですよね。音楽は、風景や色など人の想像力をいろいろな形で掻き立てるような部分があるじゃないですか。MONOとロットは特に映像的というか映画的に美しいバンドなので、このイヴェントに来た人が、音楽を通じて視覚的な体験も味わってもらえたらすごく嬉しいですね」
GOTO「僕らはインスト・バンドなので、〈映像的な音楽〉というのは特に意識していますね。言葉がないぶん、いろんな国の人たちと繋がれる可能性があるとも思っている。一度、ライヴ中にハードコアな服を着た若い奴らが、フードを目深に被って泣いていたことがあって。アメリカは価値観がマッチョだから、人前で泣くのは弱虫で男らしくないということで、みんな顔を隠して泣いてるんです(笑)」
――それはすごい光景だったでしょうね(笑)。
GOTO「僕らは日本人だから、ボン・ジョヴィやメタリカみたいな音楽は作れないわけですよ、好きだけど。だけど僕らが自分たちの音楽を奏でることで、人種の異なるオーディエンスの細胞がそうやって反応しているわけですよね。ああ、伝わって良かったなと」
小林「国によってさまざまな常識があって、それを飛び越えたところで音楽が人の心を揺さぶっているというのは、ものすごく可能性を感じますね」
三船「僕らも日本語で歌うバンドだけど、向こうのお客さんに〈何を歌っているのかはわからないけど、(音楽を通じて)情景が浮かんでくるよ〉と言ってもらえることがあって。そういう経験は励みになりますね。だから、THE NOVEMBERSから今回のようなコンセプトで誘ってもらえたのはすごく嬉しかったです。それに小林くんは確固たる美意識の持ち主であると同時に、俗っぽいユーモアも持ち併せていますよね(笑)。そういうバランス感覚に以前から共感していました」
――確かに、聴き手が自分のイマジネーションを投影しやすい音楽かもしれないですね。しかも、世界中の人たちとコミットしやすいというか。
小林「歌詞の世界だけをこれ見よがしに聴かせようとするバンドは説教くさいなと思ってしまうことがありますね。あまりにも音楽に意味を持たせすぎているというか。言葉が本来の意味を超えて、ただの音となった時に、ようやく映像が立ち現れてくるのではないかと思います」
GOTO「小林くんはロマンティストなんだと思うよ、だからこそ〈Deeper Than abyss〉なんて副題を付けるんだろうし(笑)。なんて、俺もよくアルビニに〈お前は本当にロマンティストだ〉って言われるけどね(笑)。おそらく、俺たちが好きな音楽やアートも、ロマンティックなものが多いんだろうね。そこが3人に共通しているものじゃないかな」
三船「3人ともロマンティストではあるけど、ロマンに溺れてはいないですよね。だから独りよがりになったり、押し付けがましくなったりしないんじゃないかと思います」
――そして、今後も〈首〉は続いていくんですよね?
小林「はい。7月はART-SCHOOLと対バンで、彼らの自主企画〈KINOSHITA NIGHT〉と〈首〉の共同企画になります。8月は、acid android(L'Arc〜en〜Cielのドラマー、yukihiroによるソロ・プロジェクト)との共同企画で両バンドが出演するほか、DJに石野卓球さんが登場したり、昌巳さんやyukihiroさんも交えてデペッシュ・モードのカヴァー・セッションも予定していますね」
――対バンの組み合わせで、まったく空気の違うイヴェントになりそうですね。THE NOVEMBERSの見え方も変わってるというか。
小林「今年は結成11周年の節目なので(NOVEMBER=11月)、自分たちが影響を受けてきたバンドとの〈再会〉や〈初めまして〉といったリスペクトの気持ちを、共演者にもファンにも態度として見せていきたい。それぞれにガラッと雰囲気が変わるパーティーになったらいいなと思っています」
THE NOVEMBERS presents【首 Vol.11 - Deeper Than Abyss -】
日時/会場:
6月10日(金) 東京・渋谷WWW
6月24日(金) 大阪・梅田AKASO
開場/開演:18:00/19:00
共演:MONO/ROTH BART BARON
料金(1D別):前売り/3,800円、当日/4,300円
ART-SCHOOL & THE NOVEMBERS presents「KINOSHITA NIGHT×⾸」
日時/会場:7月10日(日) 東京・恵比寿LIQUIDROOM
開場/開演:16:00/17:00
共演:ART-SCHOOL /polly/Burgh
料金(1D別):前売り/3,800円、当日/4,300円
※学生の方は、学生証を当日持参すると1,000円キャッシュバック
acid android in an alcove vol.8×THE NOVEMBERS PRESENTS 首
日時/会場:8月11日(木・祝) 神奈川・川崎CLUB CITTA
開場/開演:17:00/18:00
共演:acid android/石野卓球
special session(Depeche Mode Cover): ヴォーカル/KENT(Lillies and Remains)、ギター/土屋昌巳、ベース/高松浩史(THE NOVEMBERS)、キーボード/TOM(PLASTICZOOMS)、ドラムス/yukihiro(acid android)
料金(1D別):前売り/5,000円、当日/5,500円
※学生の方は前売り4,000円
ROTH BART BARON - ASIA TOUR -
6月18日(土)中国・上海Onstage
6月19日(日)中国・北京摩登天空Modernsky
6月26日(日)モンゴル・Gachuurt village『Playtime Festival』
6月28日(火)台湾・華山Legacy『The Radio Dept.Live in Taipei 2016』
ROTH BART BARON × chikyunokiki Split Tour 2016 Hokkaido
7月1日(金) 苫小牧ELLCUBE
7月2日(土) 旭川Mosquito
7月3日(日) 帯広REST
7月5日(火) 札幌SOUND CRUE
7月9日(土)鎌倉音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2016『音BEACH 2016』
7月16日(土)新宿MARZ『sleepy.ab x ROTH BART BARON』
7月22日(金)長野苗場スキー場『FUJI ROCK FESTIVAL ’16』
7月31日(日)渋谷duo MUSIC EXCHANGE『初恋の嵐 THE SOFT PARADE』