発想の源を探りたい! H ZETTRIOの3人は、どんな音楽を聴いているの!?
普段のリスニング傾向が謎な3人に、最近のお気に入りを挙げてもらった。HZETTRIOの楽曲に影響が反映されているかどうかは抜きにしても、非常におもしろいラインナップとなっている。
まず、メンバー全員でハマったのが、オーストラリアはメルボルン発のフューチャー・ソウル・バンド、ハイエイタス・カイヨーテ。「〈これ変なんだよ、聴いてくれよ〉って僕が持っていって、ライヴ前に楽屋で聴いたら、みんな〈何だこれ?〉ってなって、その日のライヴはいつもと何かが違いました。〈こんなに素直に反応するもんなんだ〉って思いましたね(笑)」(H ZETT NIRE)。
「ヒップホップからジャズに向かっていくものが好み」というH ZETT Mが選んだのは、Q・ティップの長らくお蔵入りになっていた幻のセカンド・アルバムと、サー・ラー・クリエイティヴ・パートナーズのシャフィーク・フセインに見初められ、最近ではケイトラナダのアルバムにも参加しているシンガー・ソングライター/ドラマーのアンダーソン・パックの最新作。「アンダーソン・パックはドラムを叩きながら歌うけど、やっぱりリズムに対する意識がすごい」(H ZETT M)。
また、H ZETT KOUが挙げたのは、やや意外なところで2014年に発表されたエイフェックス・ツインの復活作と、こちらは納得なチック・コリア・トリオの作品。「『Syro』は生で叩いてるわけじゃないけど、叩いてる以上に温度を感じて熱くなりました。ライザップの曲を聴くと(身体を)鍛えたくなるのと一緒で、このアルバムを聴いてると掃除がしたくなります(笑)。チック・コリア・トリオはブライアン・ブレイドのドラムに衝撃を受けましたね」(H ZETT KOU)。
そして、「Q・ティップもエイフェックスも好きなんだけど」と言いつつH ZETT NIREがピックしたのは、自身のサウンドを〈ダーク・ソウル〉と呼ぶトランぺッターのセオ・クロッカーと、カナダのシンガー・ソングライター/ピアニストのエリザベス・シェパードという、近年のジャズの流れにおいても注目のアーティスト。「エリザベス・シェパードはどのアルバムにも7拍子の曲が1曲は入っていて、それがすごく好きですね」(H ZETT NIRE)。