RHYMESTERのラッパー/プロデューサーが、グループ結成35周年にして初のソロ・アルバムを発表。時流に流されぬビートを軸に、これまでの活動を通じた異ジャンル交流もちりばめ、人としてラッパーとしての歩みの記憶と、ヒップホップ人たる自負を示す仕上がりは、まさにキャリアの集大成。再共演のILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)やDJ KRUSHとの合体にもまして、H ZETTRIOの生音のグルーヴにラップも拍車のかかる“Free”がアルバムを盛り上げる。LGBTQ+にも言及する“虹色”など、人それぞれの道にエールを送り、広く世界に愛を届けんとする楽曲群はヴェテランの模範となろう。