バンジョーやホーンを交え、マムフォード&サンズっぽく軽やかに始まる3作目。2曲目以降もピアノ・バラード、80s風のファンク、カントリー&ウェスタン……とヴァラエティーに富んだ曲調が、この若きスイスのシンガー・ソングライターによるチャレンジを鮮やかに印象付けている。とりわけ本編ラストのハードでブルージーなアプローチには驚かされた。そして持ち前のメランコリックな旋律は、さらに味わい深いものに。