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More Opus
リリースが多すぎて嬉しい悲鳴! 良作はまだまだある!

MC KHAZZ SNOWDOWN RCSLUM(2017)

SLUM RCを根城に名を馳せる名古屋のラッパーがファースト・アルバムを発表。RAMZAMASS-HOLEらが奇妙な情緒のあるビートを提示した快作で、KOKINBEATZによる“My Neighbor My”や、これまたアルバムの待たれるMIKUMARIとの“YOTADITION”がいい。

 

DUFF BLACKSUN ARTCORE(2017)

DOTAMAと組んだ5W1H北関東スキルズの活動で知られ、CHOP THE ONIONとのコラボ作も残すラッパーが、久々に世に問うたソロ作。ジャジーな表題曲で幕を切って落とし、夜の匂いのするビートへと濃い口のフロウをドロリと注ぎ込んでいく。“日常LOVERS”が聴きもの。

 

Creepy Nuts 助演男優賞 TRIGGER(2017)

すでに大ヒット中のセカンド・ミニ・アルバム! ロッキッシュなノリすらあるパーティー・トラックとストーリーテリングの妙でグッと引き込む強さはさらにパワーアップしている。ブーム後の〈掌返し〉を先回りして悲観しつつも強くあることを誓う“未来予想図”がいい。

 

Young Hastle Forever Living Young FLY BOY(2017)

個性派の中の個性派が送る4作目は、DJ TY-KOHとのミックステープを挿み、FLY BOY設立後の初作となる力作。生活上の出来事をすべて曲に変える毎度の路線では、UZIを招いた酔っぱらいソング“酔ってる”がいつも以上のノリで最高だ。ZOT on the WAVEが毎度の好サポート。

 

DJ RYOW 216 THE LIVE & REMIX DREAM TEAM MUSIC/MS(2017)

昨年のヒット作『216』を引っ提げてのツアー・ファイナルと〈TOKAI X BULLSHIT〉を兼ねたライヴDVDに、同作収録曲のリミックスを6トラック収めたEPのセット。通年で話題だった“ビートモクソモネェカラキキナ 2016”はリミックスやインタヴュー映像でも楽しめる。

 

Demon Seto Hard n Downer mind Evil minds(2017)

昨年はミックステープ『RICE to OSAKA KC LTD』も出していた異能のラッパーが、MadTheOnlyChildの全曲プロデュースでアルバムを発表。MFドゥームクラムス・カジノを思い出させる空間に、ドッキリするような声色で入り込んでくる真性のクラウド・ラップ怪作だ。

 

MILES WORD,OLIVE OIL WORD OF WORDS OILWORKS/DLIP(2016)

延期を重ねまくったMILES WORDBLAHRMY)とOlive Oilによるジョイント・アルバムがようやくリリース……されていた。DLIPマナーの黒さとはまた違うOlive Oilならではのダーティーな感触はここでも唯一無二で、紅桜RITTOらの好演も漆黒に染まる。しかし相性が良すぎ!

 

KID FRESINO Salve DOGEAR/AWDR/LR2(2017)

タワレコでは店舗限定かつ数量限定となる4曲入りのEP。PETROLZ三浦淳悟をプロデュースに迎えた2曲ではJJJCampanellaをそれぞれ招聘。斎藤拓郎Yasei Collective)や佐藤優介カメラ=万年筆)ら演奏陣とのセッション感覚で柔軟な歌い口を披露している。