日本のポップス・歌謡曲が大きく変化した70年代後半から、プロデューサーが脚光を浴びるようになった90年半ばまで、日本の音楽シーンを牽引した偉大なる作編曲家、大村雅朗(享年46)。その膨大な仕事(ヒット曲の数々)は誰もが知るものばかり。アレンジャーという仕事が現在のように脚光を浴びる前、その立ち位置を築いた重要人物である。関係者の証言に共通するワードから浮かび上がる人物像は、オシャレでシャイで口数は少ないけどときどき見せる仕草や表情がとてもチャーミングな方。読了すると知己になったような心地よい錯覚があります。氏の手がけた楽曲とともに読むことをお勧めします!