大胆にジャンルを超え、刺激的な音楽を届けてくれるクリスティーナ・プルハー率いるアンサンブル〈ラルペッジャータ〉。ラルペッジャータ的ヘンデルが、これまた素晴らしいことになっています! バロックの雰囲気を残しつつ、ドラマティックで即興を含めた独特なアレンジは、ヘンデルの作品のイマジネーションを更に広げ、まるでジャズを聴いているよう。とても奇抜のように見えるが、その音楽はとても自然でスッと身体に馴染んでいく。器楽アンサンブルで聴く《私を泣かせてください》、《シバの女王の入場》に、カウンターテナーのヴァラー・バルナ=サバドゥスが歌う《オンブラ・マイ・フ》など絶品です。