伝説的ゲーム「LSD」のサウンドトラックが〈リヴァンプ〉され、4月11日(水)にリリースされる。

クリエイターのオサム・サトウ(佐藤理)が中心となって開発、98年の発売以来、熱狂的ファン(編集部の酒井もそのひとりだとか)からいまだ根強い人気を誇るプレイステーション用ゲーム「LSD」。〈夢のなかのような仮想現実の世界をただひたすら彷徨い続ける〉というゲーム内容でカルト的名(迷?)作として知られている。そんな「LSD」のサウンドトラックがゲームの発売から20周年を記念し、砂原良徳のマスタリングのもと〈リヴァンプ(改良や刷新の意。ゲームなどで改造時に使われる用語)〉された『LSD REVAMPED』として生まれ変わる。

ゲームの世界観(各自プレイ動画を検索のこと)もさることながら、同作におけるオサム・サトウのテクノ・トラックも多くの後続アーティストに強い影響(とトラウマ)を与えた。一方で、ケン・イシイやマイク・パラディナスによるμ-Ziqら多数のテクノ・プロデューサーがサトウの楽曲のリミックスを手掛けたことも話題となった。

今回の『LSD REVAMPED』にはサトウ自身によるリミックスに加え、Mikikiでは『Diggin In The Carts』の記事でも登場してもらったハイパーダブの新鋭・Quarta 330、2017年にMaltineからリリースした『アイフォーン・シックス・プラス』も話題を呼んだ長谷川白紙、さらにOKAMOTO’Sのオカモトレイジとジョルジオギヴンといった気鋭のミュージシャンによるリミックスを収録。海外ファンが独自にリメイク・プロジェクトを行ったり、イギリスのバンド、アルトJがアルバム『Relaxer』(2017年)において同作のイメージや映像を使用したりと、国内外の幅広い世代から支持を得ている「LSD」だが、20周年のリヴァンプを機にさらに再評価の機運が高まりそうだ。

『LSD REVAMPED』のリリースに合わせ、4月6日(金)からトーキョー カルチャート by ビームスにてイヴェント〈OSAMU SATO presents LSD REVAMPED 〜NEO PSYCHEDELIA〜〉が開催される。伊藤桂司、谷田一朗、いしいしんじ、信國大志、飯田和敏といった多種多様なジャンルの作家とのコラボレーション作品を展示。サトウがデザインしたキャップやTシャツ、アナログ盤やカセットなど、グッズの販売もされる。

 


Event Information
〈OSAMU SATO presents LSD REVAMPED ~NEO PSYCHEDELIA~〉

日時:2018年4月6日 (金)~18日(水) 11:00 - 20:00
※木曜定休 ※最終日は18:00までの営業
場所:トーキョー カルチャート by ビームス
参加アーティスト:オサム・サトウ、伊藤桂司、谷田一朗、いしいしんじ、信國大志、飯田和敏
オープニングパーティー:4月6日(金) 18:00~20:00

Live Information
〈OSAMU SATO BIRTHDAY LIVE+VJ+BAR〉

日時:4月14(土)17:00~
場所:トーキョー カルチャート by ビームス
出演:オサム・サトウ、ゴンドウトモヒコ(メタファイブ)
VJ:TEAM LSD
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