INTERVIEW

桑原あい、ラップからクラシックまで取り込んだ新作『To The End Of This World』を語る。多彩なメンバーが参加した〈ザ・プロジェクト〉とは?

Photo by Takuo Sato
 

ジャズ・ピアニスト、桑原あいが〈桑原あい ザ・プロジェクト〉としてニュー・アルバム『To The End Of This World』をリリースした。

昨年発表した2作――桑原が〈ヒーロー〉と語ったスティーヴ・ガッドとウィル・リーとの共演作『Somehow, Someday, Somewhere』、そして、桑原同様に現在のジャズ・シーンを牽引するドラマー、石若駿とのデュオ作『Dear Family』に続く本作は、これまでの〈桑原あい トリオ・プロジェクト〉名義でのピアノ・トリオという形式から脱却した新境地となっている。

気鋭のラッパー・Daichi Yamamotoやものんくるの吉田沙良(ヴォーカル)、ニーボディのベン・ウェンデル(サックス)、徳澤青弦(チェロ)他、総勢12名ものゲストが参加した『To The End Of This World』。本作はいかにして生まれたのか。どんな思いから産み落とされた作品なのか。個性的な参加メンバーを軸に、桑原本人の口から語ってもらった。

桑原あい ザ・プロジェクト To The End Of This World ユニバーサル(2018)

やっぱり私は、音楽は〈人〉だと思っているので

――今回、〈桑原あい ザ・プロジェクト〉という名義で初めて作品をリリースされるわけですが、〈ザ・プロジェクト〉になったのはなぜですか?

「〈桑原あい トリオ・プロジェクト〉ではピアノ・トリオを前面に出して、やりたいことが広がったらそれをやれるように〈プロジェクト〉と付けていたんです。私はピアノ・トリオにすごくこだわってたんですね。

もちろん、いまもすごくこだわりはあるんですけど、どちらかといえばそれは執着に近かった。〈トリオ〉を取ることでより自由度が広がるというか、捉え方がすごく大きくなるんです。なので、自由になるためですね」

『To The End Of This World』収録曲“919”
 

――以前から不思議に思っていたのですが、桑原さんは〈桑原あい〉というソロ名義では作品を出されていないですよね。

「やっぱり私は、音楽は〈人〉だと思っているので。何が大事かって、メンバーが一緒にやってくれることなんですよ。演奏家が大好きだし、すごく大切で。私は自分の音を聴かせたいからじゃなくて、その人の音が欲しいからメンバーを選ぶんです。

誰も欠けちゃいけない、全員がそのプロジェクトの一員なので。プロジェクトとしてガッと括り入れちゃえば、全員が同列の仲間っていう感じになるし、〈私もその一員〉っていう感覚になれるんですよね」

 

鳥越さん、千住さんとのトリオでは、キメの瞬間に突風が吹くんですよ

――本作の中心になっているのが鳥越啓介さん(ダブル・ベース)と千住宗臣さん(ドラムス)とのトリオですよね。『Dear Family』のインタヴューで、「ジャズ畑じゃない人とやりたいなと思って」そのお2人とのトリオを始めたとおっしゃっていました。去年の9月からライヴ活動を始め、レコーディングもして、どんな実感を得ましたか?

「『ジャズ畑じゃない』っていうのは、〈言語が違う〉っていう意味なんです。それこそ千住さんのプレイは、〈千住宗臣にしかしゃべれない言葉〉をしゃべっているからおもしろいんですよね。ホントに予測不可能な……人柄もそうなんですけど(笑)。自分の世界をものすごく強く持っている方なので。

私と千住さんの言語は日本語とアラビア語ぐらい違うんですけど(笑)、鳥越さんはその間に入って、自分の言語を発しながら繋いでくれるような人です。3人共違う言葉をしゃべってて、それをアンサンブルっていう形でどう表現できるかを試したくてこのトリオをやってます。それは期待以上でしたね。ライヴでは爆笑しながらやるときもありますし(笑)」

――それは千住さんのプレイに対して?

「千住さんのプレイに対して、私と鳥越さんが爆笑する図がいちばん多いですね(笑)」

――鳥越さんはどんな演奏家なんですか?

「彼のグルーヴ感は〈スクエア〉だと私は思っているんです。私は変拍子っていうものはないと思ってて、7拍子でも13拍子でも〈1〉という単位で感覚的に捉えてるんですけど、鳥越さんはその〈1〉がずっとあるみたいな感じなんです。だからこう(指で四角形を描きながら)、ずっとスクエアに動くイメージ。

オーソドックスなジャズだけを弾いてる方とは違うんですよね。椎名林檎さんのサポートなどもやってますし、それはポップスの演奏から得た技術かもしれません。私が見たことのない世界を見ていらっしゃるので」

――では、千住さんはどのようなプレイヤーだと思いますか? 作品を聴いていても、すごく自由な演奏をされています。

「自由だと思います。ものすごく自由。千住さんのプレイは〈意思表示〉って感じですね。彼にしか出せないリズム、ビート感がホンットにあって。一発で〈これ、千住さんだ〉ってわかるんですよね。そういう人って、私は他にはあんまり知らなくて。

叩いているときの動きを見てても、全然リズムと合っていないんですよ。〈何を聴いているんだろう?〉〈どう練習したらああいうことになるんだろう?〉ってずっと思ってるんですけど、一緒にいればいるほど謎は深まるばかりで(笑)。

わかってきたことといえば、無駄なことはしないってことですね。ホントに〈シャーン(シンバルを叩く)〉のためだけに何もしないでずっと待ってることもあって。だから、音に責任がありますよね。〈俺がやるんだから俺の音に決まってるでしょ〉くらいの強さを感じます」

――なるほど。

「鳥越さん、千住さんとのトリオでは、キメの瞬間とかに突風がブワッて吹くんですよ。それは初めての経験でした。2人との音楽は、良い意味で終わりが見えないんです。音楽って形がないから、どんどん変化や進化をしていきますよね。去年の9月にこのトリオを始めて、半年くらいしか経ってないうちにレコードに収めたのは、いまの突風が吹く感覚を入れたかったからなんです」

 

織原さんと玲くんとのトリオは、千住さんと鳥越さんとはまるで違う世界

――一方で、今回のアルバムには織原良次さん(フレットレス・ベース)と山田玲さん(ドラムス)とのトリオでの演奏も収められています。

「玲くんと織原さんとはライヴをやったときに超楽しくって、それをどうしても収めたくて録音したんです。織原さんはジャコ(・パストリアス)を超敬愛してますね。フレットレス・ベース奏者ということにものすごくこだわりを持ってる方なので、楽器への熟知度がすごいんです。あの楽器がどうやって楽曲で活きるかが一発でわかる。楽器を愛しているからこそ、ああいうプレイができるんだろうなって。アンサンブルをしてると、織原さんの性格がそのままみたいな感じで出てますね」

――どんな性格の方なんですか?

「超ユニークです! ずっとしゃべってるし、『ドラえもん』とか藤子・F・不二雄系のコミカルな絵柄の漫画に出てきそうな人です(笑)。私はすっごく好きで、彼がいると安心しますね。根はめっちゃ真面目な方で、弾けないパッセージがあると、ずっと練習をしてますね(笑)」

――では、山田玲さんは?

「彼とは同い年なんですけど、音楽への洞察力や曲の全体像を見る早さがものすごくて。楽譜を見るときも音符を読むんじゃなくて、〈音楽を読む〉っていう感覚。それと、スイング感が尋常じゃないんです。ピーン!と立っているというか、芯がカッ!とあって。あと、ブラシの音は特に、ビビるくらい綺麗です。エンジンみたいな人ですよ。車とか電車とかのコア、いっちばん大事なエンジンの部分のドラムを叩く人」

――そうなんですね。

「だから、千住さんと鳥越さんとのトリオとはまるで違う世界で。それぞれが立つような選曲にしたつもりなので、それがみなさんに届いてればなって思いますね」

 

女性だからこそ作れるアルバムもあるんじゃないかな

――では、本作『To The End Of This World』のコンセプトについて教えてもらえますか?

「まず、鳥越さんと千住さんとの音楽が形を変えていきそうだったので、いまのうちに録りたかったんです。アルバムに収録した曲はどれも書いた時期とか込めた思いとかはバラバラなんですけど、並べたときに何かがリンクしている気がするなあと思ってて、それは何だろう?ってすごく考えてたんです。

そのうち〈To The End Of This World〉って言葉がポーンって浮かんで、この言葉をタイトルに掲げたら、私がいまやりたい音楽たちを集められそうって思って。〈この世界の果てまで〉っていうタイトルにはネガティヴな印象を持つ方も多いんですけど、〈この世界の終わり〉じゃなくて〈この世界の果てまでどう生きていくか?〉っていうところをすごく描きたかったんです」

――なるほど。

「今回は、一曲一曲に主人公のような人たちがいるんです。〈この世界〉って私の世界でもあるんですけど、いろいろな人にとっての〈この世界〉が存在するわけじゃないですか。その、それぞれの一瞬、一瞬を切り取ったアルバムにしたくて。だから、例えば、政治に憤りを覚えた瞬間とか、好きな人と一緒にいて〈ああ、このままこの世界が終わったっていいや〉って思う瞬間とかを描きたかったんですよね。

あと、裏テーマに〈母〉や〈女性〉っていうのがあって。というのも、急に友達が亡くなったり、この1、2年は生と死について考えることが多かったんです。それで、〈生む〉っていう行為、〈生み出す〉っていう行為は、母親にしかできないことだと思って。それと、世界の母親は海だと思うんです。海が作ったわけじゃないですか、この世界、この地球を」

――ええ。

「そんなことを考えていたら、母が私を思って言ってくれてた言葉でも、わからなかったことがわかるようになったりして、母に対する見方がちょっと変わったんですよね。私も女性なので、〈私は私の母のような母親になれるのかな?〉とか、いろいろと考えて。それで、〈女性だからこそ作れるアルバムもあるんじゃないかな〉っていう思いも浮かんで。

それで曲を並べて、一曲一曲を見ていると、〈これはサックスが必要だな〉とか〈これは弦で書いたほうが絶対いいな〉とかいろいろとアイデアが浮かんできて。だから、気付いたらこうなってて、最初から大編成でやろうとは、まるで思ってなかったんですよね」

 

沙良ちゃんには〈海の声を歌ってほしい〉っていう話をして

――アルバムのテーマについて〈女性〉〈母〉〈海〉というキーワードが出てきましたが、“When You Feel Sad”は寺山修二さんの詩である「悲しくなったときは」を英詩にした曲で、元々の詩は海についてのものですよね。ものんくるの吉田沙良さんが歌っている楽曲ですが、この詩を使ったのは、やはりそういったテーマから要請されて?

「私、高2のときから寺山さんのファンなんですけど、〈なみだは人間の作るいちばん小さな海です〉っていう詩を始めて読んだときにすごく衝撃を受けたんですよ。小学生でもわかるような言葉たちを並べて、こんなに言葉がいきいきするんだって、すごく感動して。

短歌を読んだり、舞台を見たりもしましたけど、やっぱり私が寺山さんの表現でいちばん好きなのは詩なんです。寺山さんは海が好きだったみたいで、海についての詩が多いんですが、思いが強く感じるんですよ。

『悲しくなったときは』を初めて読んだときは、〈これを歌にしよう〉って漠然と思ってました。ただ、日本語のまま歌にしたら寺山さんの世界過ぎて音楽じゃなくなると思ったので、英訳させてもらいました。英語にしたことによってイメージって変わるじゃないですか。それで、小学2年生ぐらいのちっちゃな女の子が歌っているような詩に聴こえてきて、〈あっ、これは女性に歌ってもらおう〉と思って。

しかも、〈歌を歌う〉というより、〈小学2年生の女の子の気持ちを言葉にして歌う〉みたいな感覚で歌ってもらおうと思ったときに、それができるのは沙良ちゃんしかいないって思ったんですよね。寺山さんの詩をこんなにも引き出して、言葉にして歌ってくれた沙良ちゃんの歌にはすっごく感動しましたね」

『To The End Of This World』収録曲“When You Feel Sad”
 

――〈海〉といえば3曲目に“Mother Sea”という曲がありますね。展開が多くドラマティックな曲ですが、この曲はどのようにして生まれたんですか?

「これは、 “When You Feel Sad”のアンサー・ソングみたいな感じです。寺山さんの詩に〈人生はいつか終るが 海だけは終わらないのだ〉っていう詩があって、それは英訳だと〈All life will end someday, only the sea will remain〉なんです。

でも、“Mother Sea”で沙良ちゃんに歌ってもらった歌詞は〈I will remain〉になっていて、海目線になっているんですよね。なので、沙良ちゃんには〈海の声を歌ってほしい〉っていう話をして。

だけど、曲の最初っから海の声がずっと聴こえてても、全っ然イメージ通りじゃない。だから、最後の最後の最後に聴こえる沙良ちゃんの声を立たせるために、その前にドラム・ソロがあって、その前に弦カル(弦楽四重奏)があって、その前にピアノ・トリオがあるっていうふうにして、逆さまに曲を紡いでいったんです」

『To The End Of This World』収録曲“Mother Sea”

 

ベンに身体ごと持ってかれたみたいな感じでしたね(笑)

――『To The End Of This World』は本当に多彩な楽曲が収められていて、特に2曲目の“MAMA”には驚かされました。千住さんはヒップホップのビートを叩かれていますし、ラッパーのDaichi Yamamotoさんが参加されています。

「“MAMA”のベース・リフは、私が母と大喧嘩して、腹が立って生まれたんです(笑)。最初はピアノ・トリオでやっていて、最後のサビでサックスに吹いてもらおうと思ってたんですけど、ライヴで演奏していくうちに、母への思いを実際の言葉にして乗せたいと思ったんですよね。で、ラップしかない!と。

それで、Daichiくんにお願いするときに、曲が生まれた経緯を説明したんです。母への愛の歌みたいな曲だから、ノンフィクションでもフィクションでも何でもいいから、男の子がお母さんに対して思ってることを歌にしてほしいって言って。

Daichiくんはジャマイカ人と日本人のハーフなんですけど、33年前にお母様が来日したとき、すごく人種的な差別を受けたそうなんです。そういう辛い境遇のなかで、それでも自分を産んだんだっていう。お母さんの生い立ちから自分が生まれるまでのストーリーをDaichiくんが書いてきたので、私はすっごくびっくりしたと同時にすっごく感動してしまって。

最初、〈33年前〉っていうところから始まるから、ちょっとタイムスリップしたような感覚になるし、ホンットにすごいなと思って。彼にしかできない世界観を作ってくれたなと思います。アルバムのコンセプトとか詳しく説明していないのに、私の世界観と融合してくれるようなラップで、すごく感謝していますね」

『To The End Of This World』収録曲“MAMA”
 

――桑原さんは人物描写がすごく的確でおもしろいですね。お話を伺っていると、その人がこの場にいるように感じられます。

「ホントですか(笑)!?」

――ええ。なので、本作の多彩な参加メンバーについてもっとお訊きしたいのですが、4曲目の“The Error”にはベン・ウェンデルさんが参加されていますね。これはどういった経緯で?

「私、元々ベンのファンだったんです。彼は〈フレーズ・マン〉だと思うんですけど、ポピュラーなことから挑戦的な音楽までやるその姿勢やサックスの音色がすごく好きで。今回、玲くんのスイング感を活かしたかったのと、オーリー(織原)のウォーキング・ベースが超カッコイイので、サックスをフィーチャーしてスイングをやりたかったんですね」

『To The End Of This World』収録曲“The Error”
 

――“The Error”はアルバムのなかでも比較的ジャズらしい曲ですね。

「そうです。で、私が一緒にやりたいと思ったサックス奏者がほとんど外国の方だったんですね。でも、そこでやっぱり妥協したくなくて」

――NGだったから代わりの人に頼むとか?

「そういうのがすごく嫌なんです。なので、ずっと探してました。〈レコーディングの日程ももう2週間もない!〉みたいなときに、ベンが日本に来るって知って。それが、今年の5月なんですよ。で、〈一緒にレコーディングしてもらえないか訊こう!〉って超ダメ元でお願いしたら、〈ホントに短い時間だけど、いいよ〉って言ってくれて。〈やったー!!〉って思いましたよ。ベンが夜中の12時に来てくれて、録りはじめて、1時に終わりました(笑)。もう、すごくいい経験でしたよ。めちゃくちゃ紳士でしたし」

――実際、一緒に演奏されてどうでしたか?

「ベンに身体ごとウィーンって持ってかれたみたいな感じでしたね(笑)。やっぱり音楽は〈人〉だなって思いました」

 

ピアノいらない!

――6曲目の“Improvisation XV -Hommage à Édith Piaf-”は、フランスの作曲家、フランシス・プーランクの〈エディット・ピアフを讃えて〉ですよね。これも意外な選曲です。

「プーランクの即興曲のなかの最後の曲なんですけど、元から好きだったんです。私、いまでも練習曲はクラシックしか弾かないくらいクラシックが好きなんですけど、弦楽器も超好きで。弦の響きって、ちょっと女性的っていうか、艶があって、色気があって、良い意味で不安感があると思うんです。だから、すごく女性的な音だなって。

この曲では、エディット・ピアフの人生ももちろんなんですが、架空の女性の人生を描こうと思ったんですよね。で、それってやっぱり弦じゃないとダメ、描けないって思ったんです。それで四重奏にしたんですけど、ホンットに〈ピアノいらない!〉って思いながらアレンジを書いてて。

音楽が行きたくないところに行かせるのは、私はすごく嫌いなんですよ。その音楽がどこに行きたいかをずっと考えながら書いてたら、こういうアレンジになって。なので、この曲がジャズかどうかはわからないですね(笑)。たぶん、〈なんだこれ?〉って思いながら聴く人もいっぱいいるんだろうな」

『To The End Of This World』収録曲“Improvisation XV -Hommage à Édith Piaf-”
 

――この曲に〈ピアノはいらないんじゃないか〉と思うことがあるんですか?

「全然あります!」

――ピアニストなのに(笑)。

「だって、その音楽がいらないって言えばいらないじゃないですか! 私、そういう考え方なんですよ。ただ、一応ピアニストのアルバムなので、周りのスタッフが〈ホントにピアノなくていいの?〉って気にして(笑)。

それで、メロディーを弾いてみたりとか、いろいろやってみたんですけど、みんな〈うん、ピアノいらないわ!〉ってなって。〈いらないって言ったでしょ! 音楽がいらないって言ってるんだからいらないんだよ!〉って。だから、結局15秒くらいしか弾いてないですね(笑)」

――では、最後に“Mother Sea”と“Improvisation XV -Hommage à Édith Piaf-”で重要な役割を果たされている徳澤青弦さんという音楽家について教えてください。

「青弦さん、ホント読めないんだよな~。マジで顔はずっと変わんないんですよ。超飄々としてますね。いや~、私たぶん、絶対に一緒に住めないな~」

――(笑)。

「何考えてるのかわかんなすぎて。でも、おもしろいことに超貪欲な気がしますね。青弦さんのなかに美学がハッキリあると思います。ホントにもう、〈美学の男〉って感じですよ。音を作る人でもあるので、演奏家というよりクリエイターというか。だから、エッジーで尖ってますね。

元々、ラーメンズの小林賢太郎さんの音楽を担当されててファンになったんですけど、この人は普通の弦楽器奏者じゃないな、何かがおかしいって思ってました。でも、いまでも〈何かがおかしい〉と思ったままですね(笑)。青弦さんのことは解明しないほうがおもしろそうだなと思ってるんです」

 


Live Information
〈Ai Kuwabara the Project「To The End Of This World」Release Tour〉

11月4日(日) 福岡 Gate’s 7
11月5日(月) 大阪・梅田 クラブクアトロ
11月6日(火) 愛知・名古屋 クラブクアトロ
11月7日(水) 東京・浜離宮 朝日ホール
出演:桑原あい(ピアノ)、鳥越啓介(ベース)、千住宗臣(ドラムス)他

〈Ai Kuwabara with Steve Gadd & Will Lee〉
9月20日(木) 名古屋ブルーノート
9月21日(金) Billboard Live OSAKA
9月22日(土)、23日(日) ブルーノート東京
9月24日(月) モーション・ブルー・ヨコハマ
出演:桑原あい(ピアノ)、スティーヴ・ガッド(ドラムス)、ウィル・リー(ベース)

〈第17回東京JAZZ〉
9月1日(土) 東京・代々木公園ケヤキ広場
出演:小曽根真 presents JFC All Star Big Band/グラビティ・プロジェクト/民謡クルセイダーズ/桑原あい ザ・プロジェクト/スティーヴ・マックイーンズ
観覧無料
http://www.tokyo-jazz.com/program/0901plaza/

〈Jazz At The Philharmonic 2018〉
10月31日(水) 東京・日本橋三井ホール
出演:佐藤竹善×上妻宏光/桑原あい ザ・プロジェクト/高岩遼
https://www.funity.jp/jatp2018_hp/