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ロンドン在住ベッドルーム音楽家、Mellow Blushのアルバム『Camera Obscura』がLocal Visionsからリリース

出雲発の注目レーベル、Local VisionsからMellow Blushのアルバム『Camera Obscura』がリリースされた。

謎めいたプロデューサーのMellow Blushは、アーティストアニメーション作家のAnsso Anの音楽的エイリアス……と思われる(アートワークもAnsso An自身によるもの)。プロフィールは

1993年生まれ。ロンドン居住。自由時間には部屋に隠れて作曲をしている。はにかみが多くて名前を、Mellow Blushに決めたという。若干のロマンス、そして可愛くて暗い雰囲気を添加したジャンル不明の音楽を中心に作っている。 

とのことで謎は深まるばかりだが、SoundCloudのロケーションは〈Seoul/London〉となっており、本作収録曲のチルウェイヴィーな“Angel's Tears”でも韓国語と思しき歌が聴かれるので、おそらく韓国系の作家なのだろう(ちなみにSoundCloudのプロフィールには〈bedroom producer〉とも書かれている)。なお、本作がリリースされた9月15日は彼女の誕生日だとか。

そんなMellow Blushによるアルバム『Camera Obscura』のサウンドは確かに〈ジャンル不明の音楽〉だが、シンセ・ポップやチルウェイヴ、エレクトロニカ、いわゆるトイ・ポップ、さらには室内楽の要素も感じられる。“Dream Box”や“Rospo Smeraldino”で聴けるアコーディオン(?)の調べはフランスのミュゼットのよう。Bandcampでは〈bossanova〉タグも付けられているが、広義のラテン音楽への傾倒も聴き取れる。そして、ヴェイパーウェイヴやチルウェイヴの作家とは一線を画するミュージシャンシップ、演奏家としてのスキルを確かに感じる知的なサウンドだ。とはいえ何よりも、軽妙で親しみやすく、リラクシンな音楽であることを強調したい。

『Camera Obscura』収録曲“Star Garden”
 

これまたレーベルのカラーやサウンドの志向性を拡げ、塗り替えるユニークな一作となっているMellow Blushの『Camera Obscura』。毎週のようにLocal Visionsの新作リリースの報を伝えている次第だが、主宰者の捨てアカウントによれば、まだまだ怒涛のリリースは続くとのこと。いちLocal Visionsファンとしてはうれしい限りだ。

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