近年のさまざまなシーンに見い出せるアーバン&メロウなフィーリングを、各種ラテン音楽を通じて追求する3年ぶりの4作目。AORな雰囲気で夜の都市を描く“Urbane”を筆頭に軽やかでポップなナンバーが揃っており、琉球音楽とミナス・サウンドを涼しげに融合させた井手健介と母船“青い山賊”のカヴァーがことのほか美しい。一貫して語り口はソフトながら、徐々に魔境めいた音世界が立ち現れる展開も魅惑的だ。