ジェシーが発表した過去のアルバムから、その歩みを辿ろう!

★特集 Pt.1:最新作『Aquarelle』と共にその音楽性に迫ったコラムはこちら

ONCE BLUE Live At The Handlebar larrecca/コアポート(2018)

当時の恋人だったレベッカ・マーティンとのユニット、ワンス・ブルー。現在は廃盤である95年の初作『Once Blue』を残し、たった2年で解散した彼らの96年のライヴ録音がここにきてリリース! 参加ミュージシャンは、カート・ローゼンウィンケル(ギター)、ベン・ストリート(ベース)、ビル・ドブロウ(ベース)。 ※試聴はこちら

 

JESSE HARRIS AND THE FERDINANDOS Jesse Harris And The Ferdinandos Bean/Secret Sun(1999)

ジェシー・ハリス&ザ・フェルディナンドス名義でのファースト・アルバムは自主レーベルからのリリース。“Don't Know Why”をはじめ、ジェシーの卓越したソングライティング・センスが光る逸品。69年生まれのジェシーはこの年30歳を迎えた。

 

JESSE HARRIS AND THE FERDINANDOS Crooked Line Bean /Ulftone(2001)

ジェシー・ハリス&ザ・フェルディナンドス名義でのセカンド。こちらも自主レーベルからのリリースで、ファーストからサードまではすべて日本未発売。本作はヴァラエティーに富んだ20曲弱を収録した大作。ノラ・ジョーンズもコーラスで参加した。

 

JESSE HARRIS AND THE FERDINANDOS Without You Bean/Secret Sun(2002)

肩の力を抜いて聴けるリラクシンでアーバンな楽曲がズラリ並ぶ、ジェシー・ハリス&ザ・フェルディナンドス名義でのサード。またまた自主レーベルからだが、この年にノラのファーストがドロップされ、“Don't Know Why”がグラミーを受賞したことでこの次作よりメジャーからのリリースとなる。 ※試聴はこちら

 

JESSE HARRIS AND THE FERDINANDOS The Secret Sun Blue Thumb/Verve/ユニバーサル(2003)

 “Don't Know Why”で一躍脚光を浴びた後にリリースされたフェルディナンドス名義の4作目であり、名門ヴァーヴからのメジャー・デビュー盤。全編にわたって響くアコースティック・ギターがブルージーなムードを醸し出す。“What Makes You”ではノラ・ジョーンズとデュエット。

 

JESSE HARRIS AND THE FERDINANDOS While The Music Lasts Verve Forecast/Blue Thumb/ユニバーサル(2004)

フェルディナンドス名義の5作目は、ヴァン・ダイク・パークスやビル・フリゼールも参加した豪華盤だ。Light Mellowの金澤寿和は〈ルックスは高橋ユキヒロ、音はポール・サイモン、となるとスタンス的には差し詰めエルヴィス・コステロあたりのイメージか〉と考察している。 ※試聴はこちら

 

JESSE HARRIS Mineral Secret Sun/VIVO/PLANKTON(2006)

レイド・バック・ムード全開! 傑作との呼び声も高い、ジェシー・ハリス単体の名義となった2006年作は、自身で立ち上げたSecret Sunからのリリースだ。PLANKTONからの日本盤リリースにあたっては浜田真理子、鈴木惣一朗、青柳拓次ら著名ミュージシャンが多数コメントを寄せた。

 

JESSE HARRIS Feel Velour/Secret Sun/PLANKTON(2007)

およそ年に一枚のペースという多作家としても知られるジェシー。リチャード・ジュリアンがバック・ヴォーカルでゲスト参加、フォークやブラジル音楽からの影響を色濃く感じさせるこの一作も、前作から間髪入れずにリリース。日本盤はジェシーみずから編集し、オリジナルより3曲多い仕様だ。 ※試聴はこちら

 

JESSE HARRIS Watching The Sky Secret Sun/Mercer Street/PLANKTON(2009)

テリー・マニングとの共同プロデュース作は、PLANKTON発案の、ジェシーと彼に縁ある面々を集めたライヴ・イヴェントのタイトルにもなった(イヴェントにはPort of Notesやおおはた雄一、サニーデイ・サービスらが出演)。ホーンやマリンバなどの音色も耳に楽しい、日常を優しく照らしてくれる一作だ。

 

JESSE HARRIS Through The Night Mercer Street/Secret Sun/PLANKTON(2010)

〈夜〉をテーマに、マウロ・レフォスコ(アトムス・フォー・ピースなど)、ビル・ドブロウ(ブラック・クロウズなど)、ギレーム・モンテイロ(ベベウ・ジルベルトなど)というNYの音楽シーンで活躍する気鋭ミュージシャンとのカルテットでの演奏をベースにレコーディング。“Gone Without A Sound”は“Don't Know Why”の続編?

 

JESSE HARRIS Cosmo Tzadik/Secret Sun/ディスクユニオン(2010)

ジョン・ゾーンのレーベル、 TZADIKからのリリースとなった初のインストゥルメンタル・アルバム。ジェシーのアナザー・サイドを見せた意欲作だ。ジョン・ゾーンはエクゼクティヴ・プロデューサーとしても関与。

 

JESSE HARRIS Sub Rosa Dangerbird/Secret Sun/HILLSTONE(2012)

ノラのほか、コナー・オバースト、メロディー・ガルドー、マリア・ガドゥー、ビル・フリゼール、ヴィニシアス・カントゥアリアらをゲストに招いた、なんとも豪華なブラジル録音盤。このリリースに先掛けた全12か所(!)の日本ツアーも行っている。

 

JESSE HARRIS Borne Away Secret Sun/HILLSTONE(2013)

前作から打って変わって、スタジオに一人籠り全編をレコーディングした、初の弾き語りアルバム。オリエンタルなムードのタコジャケがやや奇抜だが、ジェシーの声と爪弾かれる優しいギターというピュアな魅力の詰まった一作だ。

 

JESSE HARRIS No Wrong No Right Dangerbird/HILLSTONE(2015)

 ブルックリンのエクスペリメンタル・デュオ、スター・ローヴァーをレコーディング・パートナーに作り上げた一作。〈インフルエンザにかかって高熱にうなされながら宮崎駿作品を毎晩ベッドで観ていたら、あるとき突然この曲が降ってきた〉と語る、宮崎駿に捧げたインスト曲“Miyazaki”も。

 

PETRA HADEN,JESSE HARRIS Seemed Like A Good Idea SunnySide(2016)

ジャズ・ベースのレジェンドであるチャーリー・ヘイデンの愛娘、ペトラ・ヘイデン(シンガー/ヴァイオリニスト)との共作アルバム。大方をジェシーが作曲した。ほぼ一気にレコーディングしたという息がぴったりな演奏を聴かせている。

 

JESSE HARRIS Music For Chameleons Sunny Side/キング・インターナショナル(2017)

ぺトラとのコラボを挟んでリリースしたのは、ジェシーらしさ全開の一作。『No Wrong No Right』と同様、スター・ローヴァーとのタッグ作だ。キャンディス・スプリングスに提供した“Talk To Me”“Neither Old Nor Young”のセルフ・カヴァーも!

 

ジェシーを取り巻く関連アーティストを紹介!

KANDACE SPRINGS Soul Eyes Blue Note/ユニバーサル(2016)

かのプリンスもその歌唱を絶賛したという、USナッシュヴィル出身シンガー・ソングライター。ノラ・ジョーンズを敬愛し、彼女と同じくブルーノートからリリースしたのがこの初フル・アルバムだ。ジェシーは『Soul Eyes』の制作に参加、以降も『Black Orchid EP』(2018年)のリード曲を提供/ギターも担当するなど交流を深めている。

 

bird DOUBLE CHANCE Sony Music Associated Records(2003)

オリジナル・ラブの田島貴男が全面プロデュースし、イヴァン・リンスやアル・クーパー、ハナレグミの永積タカシらが楽曲提供したbirdの4作目では、ジェシーも“喜怒哀楽も”を作曲し参加(作詞はbird)。ストリングスの音色が印象的なカントリー調のミディアム・ナンバーは、ジェシー印の美しいメロディーが光る。

 

VARIOUS ARTISTS The Best New-Comer Of The Year PIZZA OF DEATH(2009)

世界中でカヴァーされ続けている“Don't Know Why”。楽曲の力が圧倒的なだけあってアレンジのし甲斐もありそうだが、この〈PIZZA OF DEATH〉のコンピレーションに収録されたKen Yokoyamaによるファストなメロコア・カヴァーもまた◎。

 

平井堅 Ken's Bar DefSTAR(2003)

ここ日本発の“Don't Know Why”カヴァーと言えば、人気カヴァー・シリーズ第一弾に収録されたこのヴァージョンも有名。ジェシーは編曲とギターで参加しており、丁寧に歌い上げる平井の歌唱をバックアップ。こうして名曲は後世へと語り継がれていくのだ。 ※試聴はこちら

 

原田知世 恋愛小説 UNIVERSAL(2015)

翌年に続編もリリースされた、ポップスやジャズ、ボサノヴァなどを自由に行き来したサウンドが心地良い、大人のラヴソング・カヴァー・アルバム。ジェシーは原田と“Don't Know Why”をデュエット(ミュージック・ビデオにも出演)。原田のクリアで温もりのある歌声と共に、自身の名曲をフレッシュにアップデートしている。

 

畠山美由紀 Summer Clouds, Summer Rain rhythm zone(2007)

親日家としても知られるジェシー。この記事でも紹介しているように日本のアーティストとの交流は多々あるなか、来日公演で共演をしていたり、彼女の4作目となる本作でジェシーが全面プロデュースをしていたりと、両者の親交は特に深い。ビリー・ホリデイやニール・ヤングらのカヴァーも含まれた本作は、ジェシーが爪弾くギターに乗せて畠山が歌う、親密でいて爽やかなアコースティック作だ。

 

BILL FRISELL Music Is Okeh/Masterworks(2018)

18年ぶりのソロ・アルバムをリリースしたばかりなアメリカの巨匠ギタリスト、ビル・フリゼール。ジェシーは自身の2004年作『While The Music Lasts』で、彼をゲストとして招いているのは、ポップ・ミュージック界に身をおきながらジャズ方面とも交流を持つジェシーならではのコーディネート。

 

BOB DYLAN The Freewheelin' Bob Dylan Columbia(1963)

10代でボブ・ディランやニール・ヤングを聴き、ギターを手にしたというジェシー。両者はジェシーがもっともリスぺクトする音楽家だと言ってよさそうだ。そんなディランのセカンドとなる本作の収録曲“Corrina, Corrina”を、ジェシーは自身の2003年作『Mineral』で公的にカヴァーしている。

 

MADELEINE PEYROUX Half The Perfect World Rounder/ユニバーサル(2006)

『Careless Love』(2004年)に続き、ジェシーが制作に参加した〈21世紀のビリー・ホリデイ〉の2006年作。“A Little Bit”“Once In A While”“California Rain”の3曲をマデリンと共作している。アコースティックでイノセントなサウンドと歌声にノラ・ジョーンズとのタッグを思い出す瞬間も?

 

BRAD MEHLDAU TRIO Seymour Reads The Constitution! Nonesuch/ワーナー(2018)

下掲のサントラにも招いていたアメリカのジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドー。2人は親友同士とのこと。ジェシーは参加していないが、ポール・マッカートニーやビーチ・ボーイズといったポップス方面のカヴァーも収録したこのメルドーの最新アルバムを聴けば、再コラボも期待したくなる。

 

JULIAN LAGE Modern Lore Mac Avenue Records(2018)

 先日の来日公演も話題だった天才ギタリストの最新アルバムはジェシーが前作『Arclight』に続きプロデュース。両者はジョン・ゾーンの〈Songs Project〉でも顔を合わせる仲だ。『Arclight』と同様、スコット・コリー&ケニー・ウォルセンとのトリオでのモダンなアメリカーナ・サウンドに貢献。

 

ORIGINAL SOUNDTRACK 痛いほどきみが好きなのに(The Hottest State) Sony Music Associated Records(2008)

ジェシーが全曲描き下ろしプロデュースした本映画の監督であるイーサン・ホークとは、もともと友人関係。サントラにはブラッド・メルドーやノラ・ジョーンズといったお馴染みの面々に、キャット・パワーやファイストら豪華アーティストが参加している。ちなみに廃盤となっている日本盤のボーナス・トラックには、日本版のEDであるJUJU“Somewhere Down The Road”を収録。

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Live Information
JESSE HARRIS

日時/会場:12月18(火)、19日(水)ブルーノート東京
開場/開演:
・1stショウ:17:30/18:30
・2ndショウ:20:20/21:00
料金:自由席/8,000円
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出演メンバー:
ジェシー・ハリス(ギター/ヴォーカル)
ジェレミー・ガスティン(ギター/ヴォーカル)
ウィル・グレーフェ(ベース)
リカルド・ディアス・ゴメス(ドラムス)
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