出雲のレーベル、Local VisionsからGimgigamのニュー・アルバム『The Trip』がリリースされた。
Gimgigamはトラックメイカー/ギタリスト。フランスの人気ヴェイパーウェイヴ・レーベル、Elemental 95からアルバム『Cities In Glass』(2018年)をリリースしているほか、ヴェイパーウェイヴzine「蒸気波要点ガイド / vaporwave essential guide」などで知られるNew Masterpieceのコンピレーション『Reggae For Airports: Central』(2017年)にも参加している。また作曲家としても活躍しており、ゲームやWOWOWの番組への楽曲提供も行っている。
YOKO.T、Takara Araki、yosoji、遠野朝海という4人のゲスト・ヴォーカルを迎えた新作『The Trip』は、そんなGimgigamの活動の集大成的な作品となっている。ヴェイパーウェイヴ以降のトロピカル・シンセ・ポップとも言うべき心地良いサウンドで、リズム・パターンの豊かさも実に楽しい一作だ。
80年代シティ・ポップ作品のジャケットを抽象化したような見事なカヴァー・アートは、イラストレーターのSuicaによるもの。またアルバムの最後には、Tenma Tenmaによるリミックスも収録されている。
1月にfeather shuttles foreverの新作『図上のシーサイドタウン』を発表したばかりのLocal Visionsだが、2019年もハイペースのリリースが続くのだろうか。今後もLocal Visionsの動向に注目したい。