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【Mikikiの歌謡日!】第18回 サカナクション、ichikoro、GOODMOODGOKU、日向坂46……今週のトキメキ邦楽ソング

【Mikikiの歌謡日!】第18回 サカナクション、ichikoro、GOODMOODGOKU、日向坂46……今週のトキメキ邦楽ソング

Mikiki編集部のスタッフ4名が〈トキめいた邦楽ソング〉をレコメンドする週刊連載、〈Mikikiの歌謡日!〉。更新は毎週火曜(歌謡)日、数無制限でNEWな楽曲を軸に、たまに私的マイブームも紹介していくので、毎週チェックしてもらえると思いがけない出会いがあるかもしれません◎ *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

 


【天野龍太郎】

サカナクション “忘れられないの”

今週の一曲はこれです。

2019年最大の話題作の一つ、サカナクションの新作『834.194』。その抽象的なカヴァー・アートとアルバム・タイトルから、ちょっと身構えて聴くのを後回しにしていました。で、YouTubeで何気なく“忘れられないの”のビデオを観たところ、80sのパロディーになっているユーモラスな映像演出とサウンドの完成度の高さにグッときて……5回くらい観ちゃいました。“忘れられないの”の好きなところは、ほどよいテンポ感とバンドの演奏です。特に草刈愛美さんのベース。グルーヴの柱になっていますが、さらに主役級の大活躍をしています。『834.194』はその外見よりもずっと親しみやすいレコードでしたね。

 

GOODMOODGOKU “Cry”

天才、異才、奇才。GOODMOODGOKUのアルバム『GOODMOODGOKU』から“Cry”のビデオが発表されました。スウィートでなめらか。セクシュアルでフラジャイル。誰にもまねできない、彼だけのラップと音がここに。うっとりしてしまいますね。いつまでもこの音にからだを預けていたい感じ。

 

田島ハルコ “遅咲きGAL”“ちふれGANG(feat. ワッショイサンバ)”

田島ハルコさんが7月31日(水)にリリースするニュー・アルバム『kawaiiresist』から発表されていた2曲です。ダンスホールっぽい“遅咲きGAL”は、〈遅咲きGAL めちゃ寿命ある/遅咲きGANG 人生わりと長い〉と歌う人生超肯定賛歌。一方、ワッショイサンバさんとの“ちふれGANG”では、田島さんのワード・センス・オブ・ワンダーがラップで炸裂。〈300円のリップで何にでもなれる/性別容姿人種国籍 関係ない くだらない〉。パンチラインしかない。本当に最高です。

 

TAMURA KING “TAMURA KING”

その田島さんも出演していた玉名ラーメン主催のイヴェント〈RAMEN EXPO vol.1〉で衝撃を受けたのが、なみちえさんのパフォーマンス。そのとき観た、田村家の妹・まなさんと兄・名那佐理さんとの3人で〈タマキンタマキンタマキン……〉と唱える光景がどうしても忘れられません。ユーモアとシリアスの同居、という点では、なみちえさんたちは2019年におけるスチャダラパーの正統後継者? この動画のタイトルは〈【パンチライン】君に届け!二人の愛を歌ったベスト・LOVEソング:バストアップ〉。僕にはもう、なにもわかりません。

 

Chiriziris “Never the Same”

マーライオンがプロデュースしたファースト・アルバム『Chiriziris』のリリースを控えるChirizirisは、小川史奈さんとシンガポールのサシャ・サルダールくんの2人組です。カセットテープでリリースしたEP『I Keep Asking』(2018年)を聴かせてもらったときから〈いいなあ〉と思っていたのですが、アルバムはもっとすばらしいロック・レコードになっていそうです。その『Chiriziris』からのシングルが“Never the Same”。オアシスであると同時にペイヴメントでもあるような、イギリスとアメリカの90sロックの記憶を詰め込んだてらいのなさが清々しい。小田島等先生による、90年代の謎のワールド・ミュージックのCD、みたいなジャケットもかっこいいですね。

 

【田中亮太】

田中ヤコブ “THE FOG”

明日6月26日(水)リリースの7インチ『THE FOG EP』より表題曲のMVを公開。EPは、作詞・作曲に加えてすべての演奏をみずからおこないながら、歌は外部ミュージシャンを招くという音楽史的にまっとうな〈ポップ・マエストロ〉スタイルで作られたそう。この曲には、Taiko Super Kicksの伊藤暁里、浮が歌い手として参加。多重録音で色とりどりにカラーリングされた地図に、歌が山あり谷ありの起伏を与えているかのようです。田中ヤコブの平熱のサイケ感に、〈日本のショーン・オヘイガン〉なんて喩えたくなる。

 

Cairophenomenons “In Ten Years”

これもサイケですが、心地良さよりも何か良くないことが起きそうな、心穏やかではいれない不穏さが引き伸ばされています。エリオット・スミスの『Figure 8』と似た緊張感。この路線でアルバム1枚作りきってほしい。

 

Mellow Youth “Peace”

アルバム『BREATH』時にKan Sanoさんとの対談を掲載したKeishi Tanakaくんのツアーにゲスト・バンドとして出演するというので聴いてみました。東京が拠点の5人組。メロウ・ソウルなチルいサウンド、と書くといかにも〈よくある系〉ですけれど、彼らをそこから抜け出させている魅力は、声質の違うツイン・ヴォーカル。歌声が変わった瞬間、何度もハッとさせられる。これはズルい。

 

【高見香那】

avandoned “マーガレット”

小鳥こたおさん(絵、大好きです)の卒業に伴ってメンバー募集を行い、初期メンバーの宇佐蔵べにさんを含む6人組となったavandoned(あヴぁんだんど)。新体制での初のシングルということで新たな一歩を踏み出したグループの現在を歌ったようにも聴こえるラヴソングは、明日6月26日(水)リリース。

 

日向坂46 “ドレミソラシド”

公開タイミング的にコッチだろというところですが、〈ドレミドレミ……〉が呪いのように頭から離れないんですよ。ドレミが止まらない。

 

突然少年 “火ヲ灯ス”

取材中、小さなノートにメモをとっていた姿が忘れられない――。そんな愛すべきボーイズ、〈モヤさま〉のエンディング・テーマにも抜擢された無骨なロック・ナンバー。バンドっていいなとしみじみ思ってしまう1分越えのイントロ。

 

田我流 “Wave (feat. C.O.S.A.) ”

先日コッソリ行ったリリパが良かったので、その日もゲストで登場したC.O.S.A.(知立のBrother)との個人的フェイヴァリット曲を。タイトルどおり波(今作のキーワードのひとつでありましょうか)の歌なのですが、トラックも一部波を意識した作りになっているとインタヴューで読み、感激しました。KMのリミックス版もあり。

 

【酒井優考】

ネクライトーキー “波のある生活”

今週は多くなってしまったので駆け足で(先週1曲しか紹介しないから)! 昨年ブレイクしたひねくれバンドが発表した新曲は、サントリーの企画から、なんと徒然草の一節を再解釈した楽曲に。あれ、なんか正統派で優等生みたいな曲になっちゃって……と思わせといて、やっぱり彼ららしいひねくれポイント入れてきましたね。もっさちゃんソックリの女の子がカワイイです。

 

ヒグチアイ “前線”

秋リリース予定のアルバムからの先行曲第1弾。〈やればできる/そんな才能もないでしょ〉みたいな歌詞がグッサグッサ刺さるけど、むしろ刺してくれてありがとうございますって感じ。

 

ピコ太郎 “PPAPA(完PAPA宣言)”

まだやってんのか……くらいのつもりで観たらちょっと感動してしまったので。特に、小さい子を持つ人、これから親になる人、もしくはさだまさしさんが好きな人に観てもらいたいです(もちろんそれ以外の人にもね!)(ここまで意図せずに子供がらみの曲が続いてしまいました)。

 

村里杏 “はくりこ”

変な音楽が好きで、大抵の〈変〉には耐性がついてると思ってたんだけど、これは本当に変ですね……もちろんいい意味で、です。今月リリース、宅録で完全自主制作したという初アルバムのリード曲。

 

踊Foot Works 「踊マチックLIFE」

踊Foot WorksのFanamo'にソックリな〈踊って南蛮貿易の安田〉が登場する、突如アップされた1分半の謎番組(他の2人は存じ上げません。ってか歌謡でも曲でもPVでもないけどお許しを)。第6回なんて言ってますけどもちろん第1回から5回まで見たことも聞いたこともないし、いきなりニュース速報が入ったり、ツッコミどころが多すぎて大爆笑。マジで何やってんの(笑)。

 

ichikoro “James?”

Cool!!!!!!

 

川﨑レオン “MUSIC”

〈流れるような音楽〉と、〈引っかかる音楽〉って一見矛盾してそうだけど、そのどちらも両立している。しかも声も楽器もいいなんてズルい(ギターはいま話題の君島大空)。

 

ザ・ぷー “テルミン・テルミン”

昨日リリース、ザ・プーチンズから改名後初のアルバム『コレナニ』より。触れない楽器・テルミンの魅力をボサノヴァ・サウンドで優しく解説。マチコさんのヴィブラート、美しい。

 

トリマトリシカ “赤い木の根”

昔たまたまつけたラジオが〈桃乃未琴のオールナイトニッポンR〉で、そこでかかってた“あなたは海の底”に衝撃を受けて以来、いまだに桃乃未琴さんは愛聴していますが、こんなところで再会するとは思いもしませんでした。平岡恵子さん(元・桃乃未琴)と加藤哉子さん(元・CANNABIS)によるユニットの新曲。時に強くもリラックスしたお二方の歌声とアコギ、それに混じって聴こえる不思議な雑音や(一聴してこれ絶対名越さんだと分かる)ノイジーなギターが相まって、寝る前に聴いたら不思議ないい夢が見れそうな楽曲に……。それじゃ、おやすみなさい……(この曲の後に発表された“さよなら台風”も良いですzzz)。

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