DOBERMAN INFINITYのベスト・シングル『5IVE』のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン〈TOWER PLUS+〉の臨時増刊号〈別冊TOWER PLUS+〉を8ページのヴォリューム増で発行! ここではその中面に掲載されたインタヴューを転載いたします! 別冊TOWER PLUS+は、タワーレコード全店にて配布中です!
※タワーレコードオンラインは除きます。※別冊TOWER PLUS+は無くなり次第終了となります。※天候や交通事情により配布が遅れる場合がございます。

デビュー・タイミングからリリースのたびにチャートの上位に常にランクインし、人気、知名度も作品を発表する毎に上がってきているDOBERMAN INFINITYが5周年というタイミングで名刺がわりのベスト・アルバムをリリース。世代もバラバラな5人だからこそヴァリエーション豊かな楽曲が揃ったオリジナル・ジャンル〈ALL ROUND HIP HOP〉と呼ぶに相応しい1枚が完成。これまでの既存曲に加え、オリジナル・アルバム級に収められた新たな楽曲についてメンバーに語ってもらった。

DOBERMAN INFINITY 5IVE LDH MUSIC(2019)

――6月26日に初のベスト・アルバム『5IVE』をリリースされますが、今ベストをリリースしようと思ったのは、5周年のタイミングだからですか?

P-CHO「やっぱり、今年の6月で結成5周年を迎えるにあたって、ベスト・アルバムを出すならここだなっていうのはありましたね。でも、それと同時に、今年、結成当初から目標として掲げていたアリーナ・ツアーを開催することも決定して。いろんな意味でベストのタイミングだったので、今かな?と」

SWAY「お、上手いっすね~。なるほど、ベスト・アルバムはタイミングがベストってことだったんですね!?」

KAZUKI「あははは」

P-CHO「まぁ、今のは書かなくてもいいんですけど(笑)。そういう流れからアルバム・タイトルである〈5IVE〉というテーマが出てきたので、表題曲の“5IVE”も、5年間の想いやアリーナ・ツアーへの想いをぶつける気持ちで制作していきました」

――表題曲の“5IVE”は、P-CHOさん率いるプロデュース・チーム、O.M.Wが手がけたそうですね。

P-CHO「はい。ただ、メンバーともしっかりディスカッションをした上で書き下ろしたから、みんなが言いたいことはちゃんと代弁できてるんじゃないかと思うんですけど……どう?」

KUBO-C「さすがCHOちゃんやなぁって思った! この1曲に、ドーベルの過去と今と未来と……全部が詰まってますからね。良い曲を作ってくれたことに感謝しながら歌いましたよ」

GS「メッセージ性はもちろん、アルバムの引っ掛かりになるインパクトもあるしね。ドーベルらしい1曲になったなと思います」

――正直、アルバム収録曲にはパーティー・チューンも多くて、DOBERMAN INFINITYのことをよく知らない人からすると、みなさんってすごく陽気なグループに見えると思うんですよ。

SWAY「わかります、パリピ5人組に見えますよね」

一同「(笑)」

――でも、表題曲の“5IVE”に綴られた等身大のメッセージを読むと、これまでの苦労や仲間を思う素直な気持ちが伝わってきて、胸が熱くなりました。

SWAY「ありがとうございます。意外なんですけど、デビュー曲の“INFINITY”を始め、これまでの僕らの曲って、リスナーの方にも当てはまるような内容が多くて。歌う時も、自分達のことも考えつつ、誰かのことを代弁するような気持ちで歌ってきたんですよね。でも、“5IVE”はこの5人のことをダイレクトに綴っているので、歌っていてもすごく気持ちが良くて。なおかつ、この曲が1曲目にあることで、自分達の気持ちをわかった上でいろんな楽曲を聴いていただけるので、大事な入口になったなと思います」

――しかも、“5IVE”ではKAZUKIさんがラップに挑戦されていて、KUBO-Cさんがおっしゃったように今後への期待を煽る曲にもなっていますね。なぜ今、ラップに挑戦しようと?

KAZUKI「僕が歌っている部分に〈歌とラップトラックメイクで壊すベーシック〉っていう歌詞があるんですけど、その言葉を読んだ時、これはCHOさんから自分へのメッセージだと思って。その3つは僕の音楽人生においても大事な要素だと感じたので、CHOさんに〈ラップを歌わせてください〉ってお願いしたんです」

P-CHO「もともとはメロディー・ラップで、それもかっこよかったんですけどね。でも、オーセンティックなラップでバシッと決めたい、と。〈ラッパーとしての自分を確立したいんですよ〉って言われた時は、KAZUKIの覚悟が感じられて嬉しかったですね」

KUBO-C「こうして5年を振り返ると、大きな変化はないけど、お互いに〈こうしたらいいんちゃう?〉っていうのも素直に言えるし、〈みんなが言うんやったら、そうしよう〉って素直に受け止められるようになったよな。なんていうか、スムーズ(笑)?」

SWAY「無駄にスムーズ(笑)」

GS「あとは、それぞれが長所を生かして、役割分担できるようになったよね。その結果、ドーベルの活動全体のクリエイティヴの向上にも繋がってるなと思う」

――なるほど。ベスト・アルバム制作も、今後の活動への良い起爆剤になったようですね。

KAZUKI「そうですね。とくに11月から始まるアリーナ・ツアーでは、このベスト・アルバムで一度全部出し切った後、どう繋がっていくのか?というところも見せられると思うので……」

KUBO-C「そうなん!?」

KAZUKI「そうなん!?って(笑)! まずは、アルバムを聴いて楽しみにしていてほしいなと思います」

 


新規曲についてメンバーが語る!

M-14“D.I till Infinity feat. TOMOGEN, BALLISTIK BOYZ”

KUBO-C「この曲は、僕らが武道館でライヴをする時に〈こういう曲があったら面白いんじゃない?〉っていうことで作りました。僕ら5 人と、前身グループであるDOBERMAN INCのTOMOGEN、若いBALLISTIK BOYZっていう、なかなかありえないフィーチャリングですし、アルバムの中でも特にカッコイイHIP HOPをやっている曲だと思うので、オススメです」

 

M-15“Gatti”

SWAY「ドン・キホーテで発売された整髪料〈Gatti〉のタイアップもあって生まれた曲なんですけど、新しいタッグがトラックとトップラインを手がけてくれたことで、新しいD.I を表現できたと思います。タイトル通り、生半可な気持ちではできないくらい〈ガチ〉で激しい曲ですね。すげえ疲れます(笑)。でも、誰もがノれる中毒性のある曲ですし、今後のライヴでも大活躍してくれるんじゃないかなと期待しています」

M-16“スリルライフ”

P-CHO「ナガシマスパーランドの新アトラクション、白鯨っていうジェットコースターとのタイアップ曲なんですけど、タイアップがあったからこそ、生まれた曲だなって思いますね。じつは僕、ジェットコースターに乗れないんですよ。でも、SWAYに〈ジェットコースターに乗ってる人と、いつも下で見てるCHOさんの感覚、全然違いますよ〉って言われて(笑)。その感覚を表現できたらいいなって思って作りました」

 

M-17“Never Change”

KAZUKI「“Never Change”は、ドラマ「Love or Not2」の主題歌として書き下ろした楽曲。その上で、僕らなりにドラマに合うように歌詞を変えて形にしました。ラップを担当しているメンバーがこんなにメロディーを歌うことって、なかなかないと思うんですよ。だから、聴いていて新鮮だと思いますし、ふわっと優しい印象を与えられる楽曲になっているかなと思います」

 

M-18“We can be the light”

GS「自分達も含め、人間という存在は、1人1人が小さな光だと思うんですよね。それでも、人は支え合い、助け合ってきたからこそ成り立っていると思っていて。〈人という小さな光だけど、それぞれが持つ光が未来を照らすんだよ〉というメッセージを込めて、“We can be the light”という曲を作りました」