日々YouTubeチャンネルで楽曲紹介を行っている〈TOWER DOORS〉。新鮮な音楽に触れたい、新たな音楽と出会いたいと思っている方は、ぜひここで未知の音楽との出会いを体験してください。

★TOWER DOORSチャンネル登録はこちら

TOWER DOORSブログの〈6つの質問〉は、注目の新人アーティストの魅力にメール・インタヴューから迫る企画です。リスナーの方には、この記事でアーティストについてより深く知ってもらえたらうれしいです。

今回は、沖縄出身で現在オーストラリアのシドニーを拠点に活動しているTaichi Roに質問をしました。Taichi Roは2018年11月からシンガー・ソングライターとして活動を始め、現在まで3曲のシングルをリリースしています。〈Modern J-Pop〉をテーマに掲げる彼の楽曲には、現代的なサウンドメイクにR&Bやヒップホップのテイストを織り込まれていながら、J-Pop的な親しみやすいメロディーが特徴です。

それでは、Taichi Roの活動や彼が影響を受けたものについて、〈6つの質問〉で明らかにしていきましょう。

 

1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。

「沖縄出身。アメリカ基地でよく豪華なアーティストがライブを行っているのを見ていて、物心ついた頃には海外に行きたいと思っていたので、高校卒業後は誰も知らないのにNYへ留学しました。音楽が作ってみたいとは思いつつも何もできないまま22歳になってました(笑)。でも人が羨むありとあらゆるライブを見れたのは人生一番の財産です。

帰国後上京し、ようやく曲を作ってみてライブしてみました。ワンマンライブができるぐらいにはなったのですが、調子に乗りすぎたせいで挫折して(笑)。でも、作曲家としては何かを掴めるような感覚があって、しばらくは作曲家として修行していました。今では作詞作曲編曲全てできるので毎日が楽しいです」

2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?

「中学生の頃は生意気で、ちょうどDJのミックスCDが全盛期のころで、僕も1枚500円とかで周りの友達に売りまくっていました。高校生になるとクラブでDJをしていたので、いわゆるBlack Musicに夢中で毎日軍人が集まるクラブで踊ってました。(母がちゃんと送り迎えしてくれてました笑)。

同時にギャップありますが、Dionne WarwickやAnita BakerそしてCarmen McRaeといった独特な声の女性歌手に惹かれていきました。Dionneは今でも追っかけしてます。日本人では古内東子にずっとインスパイアを受けています。彼女のことを知ったのは20歳越えてからですが、大大大ファンです」

3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?

“Drinking Again”

「NYの友人が結婚間近でダメになっちゃって……その友人は本当によく飲む人で、次の曲のテーマはこれしかない!と思うくらいの時間を失恋後一緒に過ごしたので、この曲ができました。

実は、作曲はInstagramで出会ったイギリスのSam Rayという青年と一緒に行いました。彼自身8曲もリリースしているのに全く宣伝する気がないので今だにフォロワーは179人ですが、いい曲書くんですよ。

編曲は僕が行い自宅でレコーディングも行いました。マスタリングは最初のシングルからお願いしているロンドンのMatt Colton。ちょうどヨーロッパ一大きなスタジオにスタジオを移し、心機一転のタイミングだったので、友人にも心入れ替えて幸せになってほしいです」

4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?

「ThirdstoryというDavid Fosterが発掘してVerve Forecastからデビュー後、Chance The Rapperなどのコーラスもしてるグループの“Still In Love”という曲にすごい衝撃を受けてます。

そのメンバーの中のRich(Richard Saunders)という人と交流があります。作曲も担当し歌声も超イケていて、元One DirectionのZaynのボーカルプロデューサーもしています。今はRefsというデュオでも活動スタートしていますね。

ダメ元でInstagramでメールを送ったらトントン拍子で話が進んで、共作した曲がとってもいい曲になったので次回作は英語でチャレンジしてみようと思ってます」

5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?

「3ヶ月ほど前からシドニーに移住したのですが、都会と自然のバランスがパーフェクトで素晴らしい街。あまりロックは聞かないのですが、若者に人気なアーティストが集まるというのでまずはロックフェスに行ってみたところ、Lime Cordialeというデュオのバンドがすごく良かったです。サウンド自体はヒッピーな感じで普通だと地味に収まりがちですが、メロディーがキャッチーな曲が多いので日本でも流行ると思います」

6. ライヴやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。

「ようやくシドニーでの生活も落ち着いてきたので、アルバムまたは、EPを作りたい。完成したら、ライブ活動も始めたいです。日本のアーティストも含め世界中のアーティストと色々な曲を作って行けたらと思っています」

 

海外に拠点を置いて活動するTaichi Ro。今回の〈6つの質問〉で明らかになったように、日本という枠にとらわれず、彼はさまざまな試みを積極的にしています。そんな彼の活動は主にInstagramで発信されているので、ぜひTaichi Roのアカウントをフォローしてチェックしましょう。