実に4年半ぶりのオリジナル作は、EBM~インダストリアルやプログレ・ハウスを取り込んだ歌モノからミニマルなインスト、エキゾなスタンダード“上海リル”と童謡〈チェッチェッコリ〉の謎カヴァーまでをパッケージ。ニューウェイヴ経由で現行のダンス音楽を咀嚼する、というこれまでの作品で見せてきた多彩なアプローチをアルバム一枚にぶちまけたような印象で、その奔放な音の連なりが楽しい。変わらぬ美メロぶりも最高。