淡く透き通っていて、どうにも儚げな歌声が人々を惹きつけてやまない女性シンガー・ソングライターの初作が届いた。木漏れ日のような温かさ、妙な懐かしさを覚える楽曲が並んでいるが、展開の読めないメロディーの妙味といい、ユニット名の如く常に不思議な余韻を残すところがいちばんの魅力。エクスペリメンタルにしてオーガニック、かつポップなサウンドを創造する大島輝之のプロデュース・ワークも光りまくりだ。