もともと自分のマネージャーとバンドを組んでいたこともあったというUg氏。現在は神戸を拠点に活動されているそうで、ちょうど神戸に移っていらしたくらいのタイミングで紹介してもらい、ギターを弾いてもらったのが拙作“POSITIVE”のギター・リフ。そんな氏のニュー・アルバムが最高すぎましたので、神戸にまつわるカセットもご紹介しつつ3タイトルを。

Ug Noodle The Indian Waltz OCTAVE(2013)

 2013年作のファースト・アルバム。最初に氏を教えてもらったときに一緒に送られてきたのがこのアルバムに収録の“目覚めたら真夜中”のMVのURLでした。マルチ・プレイヤーの作品の何が好きかというと全体のグルーヴの統一感なのですが、まさにそういった手触りが随所に感じられる一枚。スカート澤部さんの初期作のような……音楽性は少々違いますが、そういった手触りがなんとなくしっくりくる一枚です。

 

Ug Noodle ポリュフェモス RCSLUM(2020)

 そんな氏が約6年ぶりにリリースするのがこちらのアルバム。ルーム感みたいなものはそのままに前作の少々スウィングした感じは抑え気味で、一方のラフな雰囲気さえも哀愁に作用するヤバい作品です。自分的にそのあたりが最大限に発揮されている“キケンなうわさ”など、とてもセクシーで最高。後述のsumahama?が初出ですが“夢の恋人”のこちらのヴァージョンもとても好み。とにかくぜひ。RCSLUMからこの感じの音楽が出るというのも素敵です。

 

sumahama? demos? スマハマ商店?(2019)

 Ug氏が参加する神戸は塩屋を中心に活動するシンガー・ソングライター・ユニット。ソロ作でもみられる50s~70sの音楽への影響が現れる楽曲群が素敵な4人組。それぞれが複数の楽器やヴォーカルを担当する有機的な編成にも憧れます。タワレコでは新宿店・神戸店で限定販売の模様(これが掲載されてるときにまだあるのかな……)。MVの撮影に“水星”MVのカメラ担当氏も参加しててローカルな感じも感じます。

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸出身のトラックメイカー。自身の作品リリースのほか、土岐麻子、中島愛、向井太一、TENDRE、平井堅、大比良瑞希、m-flo、CHEMISTRY、SUKISHA×kiki vivi lilyらの楽曲を手掛け、最近ではSexy Zoneのニュー・アルバム『POP×STEP!?』(ポニーキャニオン)にて“MELODY”のプロデュースを手掛けています。そして、3月27日には前作『RUN』より1年半ぶりとなる自身の新作『TBEP』を配信リリース予定なので、そちらも要チェックですよ! その他の最新情報は〈tofubeats.com〉にて!