初期4作のプロデュースを手掛けたテリー・デイトと久々にタッグを組んだ9枚目のアルバムは、感情のグラデーションを巧みに操るデフトーンズ節が冴え渡り、ラウド&メロディアスに浮沈する曲展開は他の追随を許さない。強靭なリフで押しまくる攻撃力を発揮しつつ、神秘的なフレーズで広大無辺の地へと誘うアレンジ力も秀逸だ。頭からラストの表題曲まで激しさと美しさが交錯した音色にシビれてしまう。