マインドデザインやティーブスらの楽曲で演奏してきたウィーン出身のマルチな才人が、かつてスタッフとして勤務していたこともあるストーンズ・スロウで初のアルバムを完成。これまではLA勢との縁を活かした露出の多かった彼女だが、ここでは往年のソフト・ロックやサイケの影響下にあるドリーミーな楽曲を揃えている。ほぼすべての演奏を自身で担い、歌唱の拙さも儚い雰囲気作りに寄与した、味わい深い一枚だ。