【ELECTRONIC】
Logic1000
田中「豪シドニー出身、現在はベルリンを拠点にしているロジック1000は、サマンサ・ポールター(Samantha Poulter)のプロデューサー・ネームです。彼女は、2018年にリリースした“DJ Logic Please Forgive Me”がフォー・テットから絶賛されたことで有名になりました。以降オリジナル・トラックの精力的な発表に加えて、クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズやカリブーなどのリミックスを手掛けています。音楽的にはメロディアスなヴォーカル・テクノを中心にしつつも、UKのベース・ミュージックやブレイクビーツ・ハウスまで、多彩なアプロ―チを聴かせています。1月22日(金)にはニューEP『You’ve Got The Whole Night To Go EP』のリリースを控えていて、彼女のバンガ―が今年のダンスフロアを彩るといいですね。ロジック1000の曲はクラブで聴きたいので、パーティーのある日常が戻ってくることを切に願っています」
For Those I Love
田中「フォー・ゾーズ・アイ・ラヴは、アイルランド・ダブリンを拠点にしているデイヴィッド・バルフェ(David Balfe)のソロ・ユニット。彼のことは、プロデューサー/SSWというよりも〈詩人〉と呼んだほうがいいかも。ピアノの演奏やサンプリングしたフレーズをコラージュ的に組み合わせたエレクトロニック・ビートに乗せて、人生における悲哀や憂鬱を、思索するかのように呟いていきます。彼の半生についてはGuardianに掲載されたインタビューに詳しいので、そちらをぜひ読んでください。なお、彼は2020年にBandcampで『Into A World That Doesn't Understand it, Unless You're From It』というフリー・ダウンロードのミックステープをリリースしています。1トラック47分にも及ぶ組曲的、DJミックス的な作品で、これがめちゃくちゃ素晴らしい。待望のアルバムは、2021年後半にリリースを予定しているそうです」