ビリー・アイリッシュを擁するレーベルが送り出した英国出身の23歳のシンガー・ソングライター。この初のフル・アルバムをリリースする前にオリヴィア・ロドリゴのツアー・サポートを務めるなど、存在をアピールしてきた。ソウル・ミュージックの影響を空間系の音像に落とし込んだ全13曲。80年代風のアナログ・シンセの音色が印象的だが、シンセ・オリエンテッドの一言にとどまらない曲の振り幅も聴きどころ。彼女流のブルースと言える“Superbloodmoon”では17歳のレーベルメイト、デヴィッドとデュエットも披露。タイトルが物語る通り作品を象徴するのは強烈なメランコリーだ。