人気占い師〈ラブちゃん〉ことLove Me Doさんが、陰陽五行論に基づいた今月のおすすめMUSICをご紹介します。

PROFILE:Love Me Do
占い師、風水師、占星術師。〈当たり過ぎる占い師〉として話題。最新著書“幸せを運ぶ10の龍の育て方 手のひらで龍を覚醒させよう”好評発売中!
Twitter▶@lovemedo_uranai

 

今月は乙未(きのとのひつじ) 挫折や葛藤から逃げずに雑草魂で乗り越える!がテーマの月

音楽占い連載がスタートして10回目となる2021年7月の干支は〈乙未〉(きのとのひつじ)です。乙(きのと)は草花を表し、草や花がゆらゆら揺れる〈風〉だったり、そんな風の音を聞く〈耳〉といったキーワードもあります。草花の中でも特に〈雑草〉の意味が強く、そのことから、乙は〈踏まれてもくじけない〉〈何度も立ち上がる〉がテーマになります。

未(ひつじ)は大地を表し、乾いた土をイメージしてください。漢字に注目すると、未からは〈未(いま)だ整っていない〉〈これから作り出していく〉などの捉え方ができ、試練や挫折のいったキーワードを持っています。乙の〈くじけない気持ち〉と、未の〈未完成な状態〉から、今月は〈挫折や葛藤を乗り越えて強くなる曲〉がおすすめ。自分を奮い立たせる曲を聴いて運気アップをめざしましょう!

 

今がチャンス!これからだ!と前向きに捉えたい月

挫折や葛藤、試練を乗り越えるがテーマ。仕事や恋愛などでうまくいかないことがある、夢や目標があるけど叶っていない、自分の中でブレイクしていない……そんな未完成な状態だからこそ不屈の精神が宿ります。〈今が好機! チャンス!〉と前向きに捉えてくださいね。

 

今月のオススメ楽曲!

つじあやの “風になる”

つじあやのさんの6thシングル。この曲は2002年公開のジブリ映画「猫の恩返し」の主題歌やCMソングにも起用されました。タイトルの〈風〉、歌詞に出てくる〈春風〉や〈花〉など楽曲の中に乙のキーワードが散りばめられ、つじあやのさんのさわやかな歌声を聴いていると風を感じられるような気持ちになります。また、〈君と見つけたしあわせ花のように〉の歌詞から、幸せは見つかる!と思えて前向きな気分に。

 

菅田将暉 “見たこともない景色”

菅田将暉さんが2017年6月7日にリリースしたデビュー・シングル。auのサッカー日本代表を応援するCMに起用され、泥だらけでサッカーをする姿を、三太郎(松田翔太さん演じる桃太郎、桐谷健太さん演じる浦島太郎、濱田岳さん演じる金太郎)が応援する様子が描かれています。その様子に、楽曲の持つ疾走感あるメロディと力強い歌詞、菅田さんの勢いのある歌声がぴったりハマっています! 〈日本の風に背中押されて〉の歌詞に気持ちが奮い立ち、〈泥臭くていい〉〈かっこ悪くていい〉などの歌詞が乙未(きのとのひつじ)の雑草魂を表していて、何としても結果を出す気持ちを作り出してくれます。聴くだけで人生を勝利への道へ導いてくれるはずです。そして歌詞にあるように〈見たこともない景色〉〈君の景色を見よう〉が、オリンピック・シーズンでもありますし、表彰台に上った人の思いと被り、私たちにも熱い思いを感じさせてくれるはずです。

 

日向坂46 “君しか勝たん”

日向坂46の5枚目のシングル。この楽曲は失恋ソングですが、〈勝たん〉というパワーフレーズが恋愛に限らずさまざまな悩みや葛藤を抱えている人に対して、〈負けないで!〉と背中を押してくれているようで元気が出ます。

 

変態紳士クラブ “YOKAZE”

3人組のジャンルレス・ユニット変態紳士クラブのセカンドEP『HERO』収録曲で、タイトルや歌詞に乙の持つキーワード〈風〉が入っています。さらに、〈ただ争ったっていいんだよそれはお前の人生さ なるようになるさ大抵 失敗すらいつかのDigest〉の歌詞や〈恥だらけこの人生引けず未だに粋がってる死にたくて生きたくてもう〉の歌詞に乙未(きのとのひつじ)の持つテーマが込められています。冒頭で〈乙は草花を表し、草や花がゆらゆら揺れる〈風〉だったり〉と書きましたが、“YOKAZE”は自然と体がゆらゆら揺れるような心地いいグルーヴ感のある楽曲で、とてもおしゃれな曲。“YOKAZE”は変態紳士クラブが6月16日にリリースしたファースト・アルバム『ZURUMUKE』にも収録されているのでチェックしてみてください。

 

99 Harmony “君は何かができる”

1970年代に月刊少年ジャンプで連載されていた、ちばあきおさんの野球漫画「キャプテン」。“君は何かができる”は1980年にアニメ化されたときのオープニング・テーマでした。それまでの熱血系の野球漫画とは違い、野球が下手くそだった主人公・谷口くんが、挫折や失敗を経験しながらも努力を続け、やがてキャプテンに選ばれて弱小野球部だったチームを引っ張っていく成長物語。〈勇気出して 自分を試すことだ〉〈泣ける日もある そんな時には風の中に 涙は吹き飛ばせよ〉〈君は何かができる 誰も何かができる〉という歌詞も胸にぐっと響いて泣けます……。「キャプテン」という作品と主題歌“君は何かができる”の両方に乙未(きのとのひつじ)のもつ〈雑草魂〉がつまっています。

 

浜田麻里 “Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。”

浜田麻里さんが1989年4月19日にリリースした9thシングル。当時大ヒットし、今聴いても素晴らしい楽曲だなと思います。〈Return to Myself=自分自身に立ち戻る〉、そして〈心染めなおし〉の歌詞から、〈さぁここからだ!〉と乗り越えていく気合いを感じます。恋愛について歌った曲ではありますが、浜田麻里さんのパワフルな歌声を聴いていると、恋愛以外の様々な場面に置き換えて自分を奮い立たせることができます。“Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。”のリリースは4月で季節は春でしたが、カネボウ化粧品の夏のCMイメージソングとして起用されたので夏のイメージがあります。乙未(きのとのひつじ)に、そして夏に聴きたい楽曲として選びました。

 

Anly “星瞬~Star Wink~”

沖縄県伊江島出身のシンガー・ソングライターAnlyさんが2021年1月6日にリリースしたシングル。2021年1月に限定上映されたアニメ映画「夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者」の主題歌でした。主題歌起用にあたりAnlyさんご本人は、〈何気ない風景に重なる大切な思い出。それらが生きてゆく上で大きな力になることを歌詞に乗せました〉とおっしゃっています。楽曲自体は「夏目友人帳」の優しくて切ない世界観に合った、ゆったりと寄り添うようなメロウなメロディーですが、〈私は強く強く なりたい なりたい〉〈私の心の中 強く 強く 息をしている〉といった歌詞から〈大きな力〉が感じ取れて、まさに〈未完成な状態から挫折や葛藤を乗り越えて強くなる曲〉だと思います。

 

The Wildhearts “Sick Of Drugs”

UKロックバンド、ワイルドハーツのアルバム『Fishing For Luckies』(1994 年にファンクラブ限定で発売され、1996 年に新曲を追加した編集盤としてリリース)に収録された“シック・オブ・ドラッグス”。メロディアスですごくいい曲なのですが、タイトルを直訳すると〈薬の病気〉……歌詞がかなりのインパクトです。ただ、最後に〈Sick of drugs are we(麻薬にうんざりしている)〉と歌われていることから、“Sick Of Drugs”の主人公が今の辛い状況から這い上がろうとしている姿が想像できます。まさに雑草魂! 今の時代に置き換えてみたときに、コロナ禍で精神的にも落ち込んでいる人がそこから抜け出せる、そんなキッカケになる曲なのではと思い選曲しました。