インディアナの小さな町から夢を追ってLAに出てきたというシンガーで、これまでも自主でアルバム数枚を残しているケヴィンレイの新作。今回は老舗サンプ発ということでもわかるようにローライディンなサウンドにもアプローチしていて、ナヨ声を活かしたザッピーな楽曲はGファンク好きにもピクンとくる内容。本来の持ち味であろうロマンティックな甘さをチカーノ・ソウル的な美意識で聴かせる表題曲などのスロウもいい出来だ。