人気オーディション番組「リズム+フロー」の覇者としてデビューを掴み、初作『Black Habits』はグラミー賞にノミネートと順調なキャリアを積むイングルウッドのラッパーによる2作目。基本は前作路線を踏襲して派手な装飾を極力排除した楽曲が揃い、持ち前のコンシャスなスタイルはさらに深みを増して人生で直面するさまざまな事柄をシリアスに綴っている。歌心のあるラップを活かすようにサウンドの幅も広げてソウルやジャズのテイストも織り交ぜ、実弟のサーを筆頭にジョン・レジェンド、BJ・ザ・シカゴ・キッドらシンガー勢がメインで客演。タイ・ダラー・サインがオートチューンなしで歌う“Good Things”やソフトな鍵盤ループをバックにマーシャ・アンブロシウスとコラボした“Clockwork”が特に絶品。