数あるマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン・フォロワーのなかでもっとも本家に近い音を鳴らすバンドと言っても過言ではない夫婦コンビ。その2年ぶり4作目は、お得意のアナログ感に溢れたギター・ノイズが広がる“Change My Sigh”、近年のデジタル・シューゲイザーにも呼応するかのような“Quickly Through Kingdoms”、メランコリーなメロトロンの使用が印象的な“Something In Your Melody”など、攻撃性と静寂が同居する幻想的で美しい内容となった。つまりは先人に敬意を払いつつ、新しいことにも挑戦して音楽性を進化させた、過去のどの作品とも毛色の違う新境地のアルバムだ。完全にフォロワーの域を超えたと言っていい、シューゲイザーとしてのプライドと愛情を感じさせる傑作。