幼少のころよりブラジルとアメリカを行き来する生活を送り、リオでは経済学の博士号を取得、NYでは詩を学ぶなど、何ともインテリなシンガー・ソングライター。ライヴ録音によって制作された本作は、ブラジル音楽の王道を感じさせるメロディのM1、ジャズ・アンサンブルのような演奏をバックに伸びのあるヴォーカルを聴かせるM2など、シンプルながらも緻密なアンサンブルによってとてもカラフルなサウンドに仕上がっている。ヴォーカルをフィーチャーしつつ各楽器の響きも心地よく聴かせる録音状態も素晴らしく、このアルバムの魅力の一つとなっている。