ラス・タイトルマンと組んで〈グレイト・アメリカン・ソングブック〉作りに真っ向から臨んだ今回の姐御。ムーディーなヴィブラフォンに導かれて始まる“Just In Time”を筆頭にいなせなオールド・タイム・レディっぷりが炸裂しまくりで、デビュー当時の面影を見つける楽しみがあちこちに。加えて、年輪を重ねてコクと苦みを増した歌の魅力も大いに溢れ、静かな余韻を残してくれる。