カリブーイェーセイヤーのサポート・ドラマーとしても名を馳せる、スーダン育ち/NYを拠点に活動中のアフマド・ガラブによるソロ第3弾。チルウェイヴの波に乗って喝采を浴びた前作から2年、今回はアフリカン・テイストを全面的に盛り込んでいる。ZE系のミュータント・ディスコ好きなら悶絶必至のオープニング曲や、フェラ・クティを箱庭的に解釈したような“New Name”など、繊細で時としてビックリするくらい官能的なハイトーン・ヴォイスを、グルーヴィーなトラックに乗せて披露。アフリカ×NYというとトーキング・ヘッズの名前がまず浮かぶが、さっそくデヴィッド・バーンも本作に好反応を示していたり……。ウィリアム・オニーバートロ・イ・モワを線で結んだ物凄い一枚!