アダム・フィッシャーによる新たなハイドン・シリーズ。第2集は交響曲第96、97、98番の3作品。第1集に続き、いやそれ以上に楽しく素晴らしい演奏で、敢えてお薦めを選ぶなら97番。フィッシャーがハイドン交響曲の中でも頻繁に演奏会で取り上げる作品であり3回目の録音。かつてヤンソンスの代役でバイエルン放送交響楽団を指揮した時もすぐに対応できるような得意曲。第2楽章は驚愕交響曲もびっくりのフォルテのインパクトが絶大。98番は第4楽章でチェンバロが響く素敵な作品だが、そのため演奏機会が少ないのが残念な名曲。96番は第3楽章オーボエの歌とオーストリア風のワルツが心地よい。