リヴァプールの5人組による新作はバンドが〈シュールなイタリアのスパゲッティ・ウエスタンのサウンドトラック〉と語るように、60年代、70年代の西部劇を連想させるコンセプト・アルバム。表面的にはモリコーネのサントラに通じる郷愁感がありつつ、根底にはいかにも英国人らしい湿った感覚を感じさせるところが興味深い。メロディーや演奏、歌の良さは言わずもがな。