エレクトロニック・ミュージック史に偉大な足跡を残してきたモーリッツ・フォン・オズワルドのソロ・アルバム。リゲティ・ジェルジュやオリヴィエ・メシアンあたりの現代音楽を彷彿させる電子音は精巧。耽美的音像は艶やかさを醸しながら、聴き手の耳を蕩けさせる。テクノを筆頭に、さまざまなジャンルに影響を与え続けている創造力は衰え知らずだ。