マイク・ポズナーとブラックベアによるユニットの2作目。悪友同士が6年ぶりに放つ、エッジを効かせたサイド・プロジェクト……というカムバック作だが、すでに彼らは繊細で危うい若者ではなく30代半ばの成功者で、露悪的な歌詞を叫ぶ様やイントロ/アウトロの語りにはイタさを感じなくもない。とはいえ楽曲の出来はやはり良さがあり、酩酊感あるヒップホップ“Optionz”、激しいヴァースと美メロなフックの対比に聴き入るポップ・パンク“Annihilate / Third Eye”、そして“Stay Alive”など終盤のスロウのエモーショナル度合いは天性のものだし、彼らのフォロワーに刺さる瞬間はいくつもあるのだろう。