ザ・バンドの解散コンサート〈ザ・ラスト・ワルツ〉をマーティン・スコセッシ監督が手掛け、本作で11作目となったお馴染みのタッグだが、これが最後の作品となってしまった。2023年8月にこの世を去ったロビー・ロバートソン。その卓越した作曲スキルで、ザ・バンド解散後は映画音楽でもその才能を発揮。残念ながら遺作となってしまった本作で、映画音楽家としてのロビー・ロバートソンの集大成を堪能して欲しい。M15“Still Standing”では彼自身の歌唱も聴くことができる。絞り出すような歌唱に胸が締め付けられます。