約2年ぶりのアルバムは全16曲入りの濃密な仕上がり。シンガロングの似合うバンドとしての親密さはそのままに、要所で管弦楽器やシンセを用いた楽曲のスケール感は明らかに増している。日々を彷徨う〈漂流劇団〉から、朝をめざして確かな歩みを進める〈太陽歩行〉へ。インディーズ時代の楽曲である“地獄の底に行こう”も含む本作からは、そんな物語を感じる。