奥深き世界へと誘う歌の底力に引き込まれる。今年9月に来日を控えたアイアン・メイデンのフロントマンによるソロ7作目。今回はロイ・Zをプロデューサーに立て、作品トータルとしてはダークな曲調が多い印象だ。とはいえ、物語を紡ぐようなブルースの歌い手としての表現力は素晴らしく、メイデンとは似て非なる雄大な曲展開の中でたおやかな表現力を発揮している。