若くして約15年という作曲キャリアの中、様々な出来事を経験しながら自身の音楽を模索し続けたジャスミンが辿り着いたのは自身のルーツであるミナスの音楽。歌、ギター双方で自己を表現できる彼女の卓越したスキルと芸術性からは公言するようにパット・メセニー、ハイエイタス・カイヨーテ、初期のベッカ・スティーヴンス辺りが感じられ新作を発表したばかりのロージ-・フレイタ-・テイラーとも高い親和性あり。耳に残る美しいメロディーと心地よさ、新旧ミナスの精鋭がバックを固めた意外性ある展開が同居した本作は間違いなく今年の年間ベスト・ブラジル作。ハファエル・マルチニ先生もイチオシなのだ。